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2025/04/01 SSH
Yabusame Technology がFRC(ロボット競技世界大会)に参加!
Yabusame Technologyは、世界最大級のロボットコンテストFRCに挑戦する、学校横断型の中高生団体です。東京都を中心として、2024年度は計4校の学校から集まった15名の中高生で構成されており、学生主体であること、多様性を図ること、地域のSTEM活動推進に貢献することをモットーとして、活動していました。
このチームの代表は昨年度、今年度いずれも本校の5年生です。彼女たちは東京都教育委員会の留学事業である「次世代育成道場」に参加して1年間アメリカの学校に通うだけでなく、地域における同世代のメンバーとのチーム運営、ロボット制作、ロボティクスの大会参加などを経験してきています。そして、帰国後は日本においてチームを立ち上げて、活動しています。以下、本校生徒から活動の様子を紹介します。
FRCとは、アメリカを拠点とする公益社団法人FIRSTが主催する世界最大規模のロボット競技会で、1992年に設立されて以来、毎年数十万人の青少年が参加しています。法人FIRSTが掲げる大きな目標は「STEM教育の推進」であり、ロボット制作を含めた科学技術の発展に貢献できるような人材を育てることを目指しています。
FRCでは、毎年ロボットを用いて競う異なる課題が与えられます。各チームは、1月にルール発表がされてから、その年の課題に沿って約3か月の間でロボットを製作し、3~4月に開催される大会に出場します。
【世界大会】
日本での知名度はまだ低く、2025年3月時点で活動しているチーム数は6チームしかありません。そのため、日本で地区大会は開催されておらず、日本のチームはハワイなど、他地域で開催される大会に参加することになります
大会中には3チーム対3チームが戦います。味方(Alliance)となるチームは毎回の試合ごとに変わるため、一試合ごと様々なチームと作戦を練ることが必要になっています。お互いのロボットの短所を補い、長所を生かしながら作戦を考える必要があり、他チームとの交流も深まります。詳しい大会の様子は以下のURLからご確認いただけます(2024年世界大会決勝戦の様子は以下からご覧いただけます。)。
Einstein Final 2 - 2024 FIRST Championship
私たちYabusame Technologyは、2025年3月20日から23日まで開催されたハワイ地区大会に参加してきました。この大会には現地ハワイからのみならず、日本、台湾、カナダ、アメリカ本土から様々なチームが集まっていました。
私たちのロボットは操縦時に得点できるのみでなく、自動制御でスコアを入れたり、ディフェンスとして活躍したりしました。足回りの不具合や配線の不手際などが原因となって高い順位を獲得することはできませんでしたが、準備段階ではチームで協力してロボット製作をすることができ、また大会では他チームとの交流から多くのことを学ぶことができました。
【2025年ハワイ大会】
【チームでの集合写真】
【作業中の様子】
私たちは大会出場の他にも多くのことに取り組んできました。
FRCでは大会出場のための必要費用を自分たちで集めなければなりません。私たちは様々な企業とやり取りをしたり、クラウドファンディングで多くの方に支援をお願いしたりして、ロボット製作費、大会出場費(計約200万円)を集めることができました。
【プログラミング教室】
また、地域の理系教育の推進活動として、昨年12月に小石川中等教育学校にて、プログラミング教室の開催をいたしました。文京区の小学校に通っている小学生高学年を対象として、インベーダーゲームの開発を体験するというテーマで行いました。小石川の先生方にお願いして、他校生とともに学校でイベントを開催することができました。教材など、すべて自分たちで製作し、小学生にプログラミング製作を体験してもらうことができました。
この他にも、企業訪問をさせていただいたり、様々な場所でチームについて紹介したり、日本国内外のチームと交流したりと多岐にわたる活動をしております。詳しい活動については以下のURLよりチームウェブサイトをご覧ください。
https://yabusame-technology.com/
今後も、私たちYabusame Technologyは多くのことに挑戦していきます!