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東京都立小石川中等教育学校

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2024/09/16 国際理解

3学年海外語学研修(8/4-8/17)

8月4日(日)~8月17日(土)の2週間、オーストラリアのアデレードへ語学研修に行ってきました。

海外語学研修は、小石川中等教育学校の創立以来、「学年全員が海外でのホームステイを経験する」をコンセプトに実施されている行事で、小石川の6年間の中でも最も大きい行事として注目されています。
中には、海外語学研修を楽しみに入学する生徒もいて、その期待の大きさは計り知れないものがあります。

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今回の17期生の海外語学研修。現地での天候にも恵まれ、大きなけがや病気もなく、飛行機も無事に予定通り運航し、幸運続きの中で実施された最高のものとなりました。
親元を離れて海外へ向かい、まったく連絡がとれない中で2週間が、彼らにとって非常に価値のあるも、かけがえのない経験となりました。


生徒たちは、今でも口々に「オーストラリアに帰りたい」と言っています。「帰る」という言葉からもわかるように、生徒たちにとって、アデレードは「第二の故郷」となりました。遠い地に友人がいること、帰る家があることはとても幸せなことです。これから先もホストファミリーの方々やバディと連絡を取り続け、お世話になった人たちとつながっていてほしいと願っています。

 今年度、小石川を受け入れてくれた学校は、

どの学校にも、ステイ先の調整や2週間のプログラムの企画など、中心となって担当するコーディネーターの先生がおり、その先生のもと、小石川生向けの英語の授業を担当する先生や、遠足の引率をしてくれる先生など、様々なスタッフがこの研修を支えてくれています。

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各学校とも2日間の遠足が企画されていて、1日は主に動物園の見学を通じてオーストラリアに棲息する動物に関する学習を、もう1日はアデレード市街(Rundle MallやCentral Marketなど)の散策を行うことになっています。

また、プログラムの最後にはFarewell Dinnerが開催され、2週間お世話になったファミリーが一堂に会し、バーベキューなどの食事を通じて、感謝の意を伝えます。


小石川生が用意しているものは、主に3つ。Japan Presentation、Japan Workshop、そしてFarewell Dinnerの際に披露する出し物(ダンスや合唱、劇など)です。

Japan Presentationは、現地校の生徒に対して、日本文化をパワーポイントで紹介するプレゼン、Japan Workshopは、現地校の生徒をいくつかのグループに分け、けん玉やカルタ、すごろくなど、日本ならではの遊びを体験してもらうものです。


アデレードに到着した当日、学校へ向かうバスの中で緊張の表情を浮かべていた生徒たち。「ホストファミリーはどんな人たちなのだろうか」、「英語はちゃんと通じるのだろうか」、「2週間、うまく関わっていけるだろうか」、いろいろな心配事が浮かんでは消え、互いに「頑張ろうね」などと声をかけ合っていました。しかし、初めてホストファミリーに対面した瞬間、その緊張はすぐに解け、温かく迎えてくれたファミリーのおかげで、安心した表情を見せてくれました。


その翌日、学校で初めてバディに対面したときも、すぐに打ち解け、あっという間に仲良くなっていました。オーストラリアの学校の生徒たちは、みなとても明るく社交的で人懐っこく、小石川生との相性はとてもいいように思います。リセスやランチタイム、授業や遠足、学校生活の多くをバディとともに過ごし、絆を深めていきました。


土日はファミリーと一緒にでかけたり、家でゆっくりと過ごしたり、アデレードでの休暇を満喫しました(中にはCityのスタジアムにAussie footballの試合を観戦しに行った人も!)。たったの2週間でしたが、同時にとても濃い2週間となりました。


そして最終日。バディとのお別れの瞬間は、互いに目に涙を浮かべ、別れを惜しんでいました。私が最終日に行ったHenley High Schoolでは、最後にバディの前でもう一度、Farewell Dinnerで披露した合唱「A million dreams」を歌いました。小石川生の素晴らしい合唱に、バディのみんなも現地校の先生も涙を流し、感動に包まれたお別れとなりました。