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東京都立小石川中等教育学校

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2024/03/25 その他

令和5年度修了式

3月25日(月)、臨時生徒総会の後に、令和5年度修了式が行われました。

終業式2 終業式3

校長先生から、「漢文を学ぶと物理ができるようになるという仮説」と題して講話がありました。
校長先生は先日行われた13期生の卒業式で、はなむけの言葉として、ノーベル物理学賞受賞者である湯川秀樹博士の自伝である「旅人 ある物理学者の回想(角川文庫)」から「未知の世界を探究する人々は、地図を持たない旅行者である」から始まる一節を紹介しました。
この自伝によると、湯川博士は5、6歳から祖父に習って漢籍の素読をしていたことが書かれています。中学生の頃には「老子」や「荘子」、特に「荘子」に惹かれたことが述べられているそうです。
「荘子」には、寓意で思想を言い表そうとした文や、とてつもなく大きなスケールの不思議な話が載っている一方で、物の本質をつき詰めて考察しようとする文も載っています。
こうしたスケールの大きな茫漠とした不思議な世界や物の本質を考えていこうとする文に少年の頃から親しむことが、時間や空間、素粒子といった人間の五感では捉えることができない世界を研究し、新たな発見をする力が育つ源となったのではないか、という内容のお話でした。

続いて生活指導部主任からお話がありました。

終業式4
3学期始業式にあった、「3か月後、どのような状態で終了式を迎え、新しい学年になれたら最高だと思うか」という話から、生徒それぞれが自分の設定したゴールにたどり着いたかどうか問う内容でした。
また、1年生は4月から先輩になるので、小石川生らしい先輩になってほしいということと、全校生徒に充実した春休みを過ごしてほしい、という話がありました。

卒業式の後には表彰と、離任式が行われました。

修了式表彰 (67.4KB)

長七賞 (275.1KB)