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東京都立小石川中等教育学校

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2023/12/21 その他

早稲田大学スポーツ科学部 研究室訪問

 令和5年11月20日(月)、埼玉県所沢市郊外の通称「トトロの杜」にほど近い、自然豊かなキャンパスを訪れました。400mトラックをもつ陸上競技場や、神宮球場と同規模の野球グラウンド、流速を変化させて運動量を測定する流水プールなどを擁する、早稲田大学所沢キャンパスにはスポーツ科学部と人間科学部が置かれているが、スポーツ科学部では、アスリートとして自己の能力を極限まで伸ばそうとする学生だけではなく、スポーツビジネスを担う人材の育成もされている。

 今回は、身体運動を科学的に分析し、その意義を図るスポーツ医科学コースで教鞭をとられる、本校ОBの林直亨教授をお訪ねし、例えば、顔の血流と味覚の関係性を研究するなど、人体機能の計測に使用する機器やその測定をどう分析するのかについてお伺いした。

 生徒たちは知的好奇心をそそられ、「研究の在り方」や「大学で学ぶという事とは」など、大いに刺激を受けていました。

大学研究室訪問(早稲田)

     学部・研究の概要説明             レーザースペックル
                         光のドップラー効果を用いて、眼底の血流を測定
                         する機器の説明を受けている。

(生徒の感想)

・今回の研究室訪問では、スポーツと科学のつながりの奥深さを学ぶことができました。 ユニークで高価な測定機器のほか、傾斜角度・気温・湿度を調節可能なトレッドミル(い わゆるランニングマシン)の測定室を拝見しました。僕は小石川フィロソフィでデニス を研究対象にしています。数値化したデータの分析に手こずっているのですが、今回の 訪問はフィロソフィの研究のヒントになりました。

・大学の設備の充実に驚いた。研究に向けてデータを取るにあたり障壁が少ないように感 じたし、専門図書館や競技施設など、スポーツの技術向上という面でも学生のサポート になると感じた。

・「機器をどのように用い、測定したデータで何を研究するのか」という発想の重要さや、  問を向ける方向の大切さを感じた。また、機器の仕組みを教わっているうちに、測定機 器が如何に研究を支えているかを実感し、非常に興味が湧いた。

・親の勧めで参加したが、興味深い内容で来てよかったと思っている。今後、このような 機会があったら、興味を持つことを探す点でも参加していきたいと思う。

お忙しい中、対応いただきました林先生、測定中をお邪魔しました大学院生の皆様、有難うございました。