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東京都立小石川中等教育学校

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2023/04/06 その他

1学期始業式

1学期始業式

 

4月6日(木)、オンラインで1学期の着任式、始業式を行いました。

校長先生からは、3年生の海外語学研修の体験から、「アデレードに行って感じたこと」というテーマで講話がありました。

コロナ後に初めての長期の海外滞在で感じたこととして、2点お話がありました。
一点目は、現在の海外旅行はスマートフォンの所持と英語の読解が前提となっていることについて。端末や教育にお金をかけることのできる人でなければ海外に出かけることができないため、格差が生まれているように思う、ということ。
二点目は、コロナ禍の外出制限によって、私たちの思考のベクトルが内向きになっているということについて。自分と異なった人達と交流することを嫌い、自分の世界の中で完結しようとする力が強く働くようになっているということでした。

再び世界が交流を始めようとしている中で、私たちが知らなければいけないのは、その復活を阻もうとしていろんな障害を作り出そうとしている人たちが存在しているように思うということ、こうした世界との交流、コミュニケーションを嫌う内向きの心情は、時として政治的に利用されるということ。今後、中断していた海外との交流をさらに復活していく中で、生徒の皆さんには海外との交流を通じて、世界中の人々とつながっていって欲しい、というお話がありました。

生活指導主任からは、年度初めに新しい気持ちでスタートするにあたって、「1学期が終わったときに、自分がどうなっていたらよいか」を考えて生活してもらいたい、というお話がありました。目標をもって頑張ってほしいが、目的を見失ってしまうことがある、「ウサギとカメ」のお話では、ウサギはカメを見ていたが、カメはゴールを見ていた。1学期のゴールに向かって何をしたらいいか考えてほしい、と生徒に伝えていました。