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東京都立小石川中等教育学校

ニュース

2022/08/23 SSH

令和4年度SSHオンラインによる海外研修

SSH事業の一環として、夏季休業中に、イギリス(ウェールズ)カーディフ大学に15名前後の生徒を派遣しており、英語による課題研究の発表・ディスカッション等の体験を通して、世界を牽引する科学技術人材の育成に努めています。


新型コロナウイルス感染症により、現地での実施ができない現状ですが、昨年度より、オンラインによる研修を実施しています。
今年度は8月17日(水)から19日(金)までの3日間にわたって実施しました。


【1・2日目】
<カーディフ大学教員による講義>
〇 Nucleophilic Addition to Carbonyl Compounds
〇 What can NASA’s new telescope, James Webb Space Telescope, see in the Universe?
〇 Gravitational Waves
 どれもハイレベルな内容でしたが、専用ソフトを使用し星の様子を解析するなど、興味を持って学習できました。
 
<課題研究の発表>
〇 4、5年生による課題研究の発表です。カーディフ大学の先生と、英語による質疑応答を通して、これまでの成果や課題を確認しました。課題研究に関し英語で発表しディスカッションを行うという、貴重な経験ができました。

海外研修SSH2日目

【3日目】
「海外で科学を学ぶ」と題した、サイエンスカフェを実施しました。はじめに、現地で研修を受けた卒業生(11期生)による、現地での研修紹介がありました。


次に、3年生による課題研究の発表があり、卒業生からは、発表やパワーポイントの作成などについて、有益なアドバイスがありました。


 さらに、現在オックスフォード大学で数学・コンピュータサイエンスを専攻している10期生から、ご自身の小石川での生活や、オックスフォード大学の様子、留学の心構えなどのお話を伺いました。海外大学を進学先に考えている生徒も多く参加しており、刺激を得ることができました。

海外研修SSH3日目

【参加した生徒の感想】
○自分の研究を英語にして、それを海外の教授に発表する経験はすべてが初めてだったのでとても面白かった。また、自分の英語を理解して質問してもらえたことは嬉しかった。
○緊張すると焦って発音のミスが増えたりして、練習通り進めるのが難しかった。いつも学んでいる言語をアウトプットする機会が得られて良かった。
○自分の課題研究を上手く伝えることができなかった。準備とリハーサルを怠ってはいけないという教訓が得られた。
○英語が苦手なため、海外の人に伝わるか不安だった。しかし、カーディフ大学の先生方がとてもよく褒めて下さり、内容について質問して下さったので、自分の用意した文章やスライドが「伝わった」のだと実感した。


最後になりますが、本研修は紫友同窓会のご支援により実施することができました。同窓会の皆様には、物心両面からSSH事業に多大なるご支援いただいており、研修に参加した卒業生・在校生からも感謝の言葉がありました。ここに深く御礼申し上げます。