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東京都立小石川中等教育学校

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2022/03/29 その他

セーフティ教室

セーフティー教室1

令和4年3月17日(木)にセーフティ教室が行われました。
セーフティ教室は、東京都内の公立小・中学校と都立学校で毎年実施されるもので、非行防止や犯罪の被害に遭わないための指導として行うものです。
本校では、今年度は前期生と後期生とでは、異なる内容で実施をしました。

前期生はLINE株式会社に講師を依頼し、正しいSNSとの付き合い方をテーマに、ネットにおける注意点や正しいネットコミュニケーションについて考えました。

セーフティー教室5今年度より前期生には一人一台端末が貸与され、インターネットを使ってコミュニケーションをとる場面が、今まで以上に増えました。その中では、投稿した1つのメッセージが加害者や被害者を生む場面、投稿した1つの写真が大きな事件につながることがあります。

今回は、コミュニケーションカードを使った体験を通しながら、様々な場面における正しいネットコミュニケーションについて、考える機会となりました。

後期生は避難所運営ゲーム(HUG)を実施しました。
こちらは静岡県が開発したもので、自分の学校が避難所になると想定してシミュレーションを行うゲームです。

 セーフティー教室2 セーフティー教室3 セーフティー教室4

ゲームの中では、停電や断水が起きる中、受付やトイレの設置など、次々と学校にやってくる避難者の生活確保を、グループで話し合いながら進めていきます。生徒は、めくるカード一枚一枚に避難者の命がかかっていることを意識しながら、持病をもった方やお年寄り、小さい子供にどの教室を割り当てるのがよいか、配給の割り当てや連絡手段など、様々な事項を適切に判断しながらの避難所運営が求められました。
なお、今回は、東京ボランティア・市民活動センター、文京社会福祉協議会、荒川社会福祉協議会、中央大学の学生のみなさま、合わせて12名と多くの方に、生徒への助言に携わっていただきました。

今回の活動の中で、一人一人の多様性や人権に配慮し差別や犯罪につながらない、また被害に遭わないように避難所を運営するために、どのような視点をもち、どのような行動すればよいかを考える機会となりました。
実際に災害が発生したときには、地域からの避難者も想定され、生徒たちの果たす役割は大きいと思います。今回得た視点を、生徒が各場面で発揮してくれることを願っています。