2022/02/02 SSH

サイエンスカフェ「国際宇宙ステーションで行うタンパク質の結晶化実験」

10月22日、10月30日の２回に渡り、JAMSS（有人宇宙システム株式会社）・コンフォーカルサイエンス社様のご協力を得て、「国際宇宙ステーションで行うタンパク質の結晶化実験」についての講義・実習を行いました。

10月22日は、JAMSS所属の研究者お二人に来ていただき、宇宙飛行士になるための試験や訓練・国際宇宙ステーションについて、ご講演いただきました。
講師の方は、国際宇宙ステーション（ISS）の設計に従事されたのち、スペースシャトルによる国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の打ち上げプロジェクトに参加されたご経験をお持ちです。軌道上での組み立てミッションでは、ジョンソン宇宙センターにてNASAとの最終調整を担当されました。現場を深く経験された方ならではのご講演をしていただきました。

また、「きぼう」宇宙飛行士訓練の立ち上げに従事され、国内初の宇宙飛行士訓練インストラクター認定講師の方からもお話をいただきました。「きぼう」打ち上げミッションでは、宇宙飛行士交信担当として地上からサポートされるなど、宇宙飛行士の業務に深く関わっておられます。これらについて、普段聞くことができない内容をご講演下さいました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

10月30日（土）は、コンフォーカルサイエンス社・JAMSSの皆様に講師としてお越しいただき、創薬研究として行われている「タンパク質の結晶化実験」を体験しました。
国際宇宙ステーション（ISS）では、微小重力であることを利用して様々な実験が行われています。
今回の実験では参加生徒がタンパク質水溶液を調製し、ISSに運ぶためのサンプルを作成しました。12月21日に、サンプルを搭載した「Kirara」3号機が国際宇宙ステーション（ISS）に打ち上げられ、結晶生成等の実験が行われました。
 生徒の手によって作成されたサンプルが宇宙での実験に使われており、参加した生徒は非常に感激した様子でした。