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東京都立小石川中等教育学校

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2021/01/04 国際理解

小石川グローバルセミナーを実施しました。

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2020年12月24日に、「ルワンダ講座―アフリカの奇跡!IT立国の光と影」と題して、アフリカノオト代表竹田憲弘様にご講演いただきました。

ルワンダの現状から、虐殺の歴史、そして虐殺被害者のインタビューなど、多岐に渡りお話していただきました。生徒は大変刺激を受けていました。

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以下、生徒の感想です。

〇感想1

自分が知らないこと、わかっていなかったことがあまりにも多く、今日は多くのことを学ぶことができてうれしかったです。

まず、アフリカの国は「貧しい」といった偏見を持っていましたが、ルワンダのITの発展やドローンの活用、女性の活躍は本当に印象的で、まさに「アフリカの奇跡」だと思いました。ルワンダの虐殺に関しては、昨年の授業で調べ、発表する機会があったのですが、それ以上に新しく学んだことがたくさんありました。虐殺の背景にあった歴史をはじめ、プロパガンダや大統領の暗殺者の議論などが興味深かったです。

最も印象に残ったのは和解のために現在は民族を区別していないということでした。世界ではルワンダ以外でも多くの国が民族間の問題を抱えてます。ルワンダと同じように民族間の区別をせず、同じ民族として、さらには同じ地球に住む人間として過ごし、平和な世界を実現できればいいと思いました。

また、グレースさんのお話で、虐殺の歴史的背景について学ぶことができました。「何万人が殺された」という数字でなく、一個人の経験を知ることが、虐殺がいかに残酷なものであったかを深く理解することに繋がったと思います。

最後に、ルワンダの情報発信とツアー業を通して、私達にここまで深く学ぶ機会を作ってくださっている竹田さんに感謝します。私も竹田さんのように、社会さらには世界に貢献できる人を目指したいと思いました。大変貴重なご講演をありがとうございました。

 

〇感想2

私が今回の講演の中で1番心に残っているのはルワンダ大虐殺で家族を殺された方のお話です。

家族を殺され、幸せな日常を奪った普通なら心底憎むであろう相手に対し、「憎まず、話し合いによって少しずつ分かり合っていきたい。」そう言える彼女の強さに大変感銘を受けました。

相手を無条件に許すことは、簡単なようで本当に難しいことです。敵対している相手に対して、自分の苦しみと同じ苦しみを味わわせたい、相手も不幸になって欲しい、という考えが、戦争や紛争、差別に繋がってしまうのだと思います。

でも彼女の話を聞いて、この負の連鎖は断ち切ることができるのだと強く実感することができました。話し合いで分かり合っていくことは長い道のりだとは思いますが、戦争や紛争、そしてルワンダ大虐殺のような悲劇が起こらないためにも、一人一人が一歩ずつ歩み寄っていくことが重要なのだと思いました。

また、今回のお話を聞いて、改めて自分の知識の少なさを痛感しました。今日このお話を聞くまで、ルワンダ大虐殺については聞いたことがありませんでした。ルワンダという国自体、全く馴染みのない国だったので、聞くこと見ること全てが新しいことだらけでした。きっと世界中にはこういった「知らなくて分からないこと」がたくさんあるのだと思います。これからは様々なことに興味や関心を持ち、広い視野で自分の人生をクリエイトしていきたいです。

最後になりましたが、大変貴重な講演をしていただき、本当にありがとうございました。