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2025/11/20 お知らせ

授業の紹介「科学と人間生活」

理科の「科学と人間生活」の授業を紹介します。

今回の授業は「輪ゴムギター」と「紙コップギター」を作って学習する実験でした。

活動の目的は次の3つでした。
・弦楽器の音の高さが「弦の長さ・張力・太さ」で決まることを体験的に理解する。
・共鳴体(箱・カップ等)が音量を増幅する仕組みを確かめる。
・簡易弦楽器を設計・製作・調整し、観察結果を言葉で説明できるようにする。

授業内容の流れは以下のとおりでした。
・導入:スライドの写真を手がかりに、だれでも答えやすい問い(「どの弦が高い?なぜ?」)で参加のハードルを下げる。
・基礎操作:輪ゴムやテグスを用い、同じ弦を「3回リズムよくはじく」「少しずつ押さえる位置を変える」など反復し、変化を耳で捉える。
・製作と実験:割りばし・小片・ヒートン等で単弦(~二弦)を作り、弦長・張力を変えて音の違いを比べる。
・共鳴の比較:空き箱・紙コップを共鳴体として付け外しし、音量差を確認する。
・まとめ:観察メモと写真を使って「どの条件で高音/低音・大きい音になったか」を言語化し、次時の改善点を共有する。

さらに、次のことにも留意して行われました。
・楽器との関連性の紹介(ギターやバイオリンの弦長・弦径・チューニングを比較)。
・安全配慮(テグスの張り過ぎ防止、工具の使い方)と品質基準(きれいに鳴る・再現できる・説明できる)。

本校では1年次の履修登録時に、理科の必履修科目として「科学と人間生活」と「化学基礎」のどちらかを選択することになります。

この授業の紹介内容が、選択する際のご参考になれば幸甚です。

科人_輪ゴムギター

科人_紙コップテグスギター