【理数】理科×社会科 箱根巡検で土地の成り立ちを教科横断的な視点から考えました! | 東京都立三鷹中等教育学校 | 東京都立学校

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2026/10/03 在校生

【理数】理科×社会科 箱根巡検で土地の成り立ちを教科横断的な視点から考えました!

 2026年10月1日(木・祝)、有志の生徒40名と教員4名(化学・地学・日本史・地理)で2026年度の箱根巡検を実施しました。

 箱根巡検は三鷹中等で2022年から毎年行っている教科等横断型のフィールドワークで、身近な地形や地理を教科等横断的な視点で観察し、探究する力を育むことを目標としています。理科と社会科の教員が協力して、事前学習や当日のガイドを行います。

 箱根巡検は伊豆大島巡検(中級編)や八丈島巡検(上級編)とは異なり、中学1年生から参加できる巡検で、今回も1年生が20名と半数を占めていました。

 

 7:45に学校から大型バスに乗り、箱根を目指します。

 中央道に上がると車窓から武蔵野台地~関東山地の地形を観察しながら、地形を生かした土地利用について考えました。

 圏央道では、相模原台地の地形観察や、相模川流域に広がる街や建造物の特徴を観察しながら、地形と人々の営みの関係性を考えました。

 小田原厚木道路に入ると、相模川が作った河川地形(自然堤防や後背湿地)、圧縮の力を受けてできた大磯丘陵や、プレート境界である国府津-松田断層などを観察し、箱根エリアに入りました。

 バス車内では「ブラタモリ箱根編」を視聴し、箱根火山に関する基礎知識を学びました。

 箱根湯本から国道1号線を強羅地区まで上がり、10時すぎに箱根ロープウェイの早雲山駅で下車して、ロープウェイに乗り換えて大涌谷へ向かいました。

 早雲山駅の展望デッキからは外輪山の切れ目から相模湾を見通すことができました。

 

箱根巡検2026_1

箱根巡検2026_2

 

 ロープウェイからは約3000年前に神山でおきた山体崩壊による地滑りの話を聞きながら、それに伴ってできた大涌谷を観察し、大涌谷の噴気や硫黄の結晶、火山地帯の植生、砂防施設などを観察しました。

 大涌谷駅で下車し、大涌谷内を歩きながら、地形や植生などについてレクチャーをしました。

 火山ガスの成分である硫化水素や二酸化硫黄が地面に溶けることで、土壌が酸性化し、植物が立ち枯れを起こしたり、地盤がもろくなることも確認しました。

 バスの車内で「ブラタモリ 箱根編」を視聴していたので、大涌谷内にある温泉を造っている施設や黒たまごの製造方法なども学びました。

 屋外でのレクチャーでは、学校で購入したイヤホンガイドシステムを使うことで、40名でもガイドの教員の説明が聞こえるように工夫しました。

 

 その後、自由散策の時間を取り、昼食を食べたり、ジオミュージアムを見学したりしました。

 ジオミュージアムでは、箱根火山の形成史や芦ノ湖形成の仕組みなど、地学や地理的な視点から箱根の地形についてさらに理解を深めました。

 また、黒たまごができる仕組みや火山ガス成分が及ぼす影響について、化学の教員から説明を受けました。

 

箱根巡検2026_3

 

 大涌谷から再び大型バスに乗車し、環境省が所管する箱根ビジターセンターを訪問しました。

 ビジターセンター内に展示してある大きな箱根火山の模型を使って、箱根火山の形成史や芦ノ湖形成の仕組みなどについて学びました。

 

 続いて、湖尻峠から芦ノ湖スカイラインに上がり、外輪山を半時計周りに回りながら、山伏峠を目指しました。

 山伏峠では、外輪山から二子山や屏風山などの中央火口丘群を見下ろし、マグマの性質や温度、噴火時の噴出物の量によって火山体の形がつくられることを学びました。

 中央火口丘群にある溶岩ドームの形を観察しながら、当時どのような噴火が起きたのか推測しました。

 そして、カルデラ壁である外輪山内側斜面と、駿河湾に続く外側斜面の傾斜を比較し、箱根のカルデラが陥没してできたことを学びました。

 また、山伏峠周辺の植生を観察して、南側からの卓越風があることから、箱根地区の降水量が東京の2倍程度である理由について考えました。

 

箱根巡検2026_4

 

 旅の最後は、箱根新道から山を降りて、入生田地区にある神奈川県生命の星・地球博物館を訪問しました。

 ここでは地球誕生から生命の進化までを、ダイナミックな展示とともに学ぶことができる施設です。

 常設展と特別展があり、どちらも見ごたえのあるものばかりでした。

 化石や岩石標本、展示パネルなどを見ながら、46億年の地球史と生命の進化、日本の自然環境や神奈川の地形などについて学習しました。

 

箱根巡検2026_5

 

 15時30分に博物館を出発し、予定通り17時すぎに三鷹中等に到着して、解散しました。

 

 長雨が続いていたので天候が心配でしたが、今日は快晴の巡検日和で、充実したフィールドワークを実施することができました。

 今回の箱根巡検で学んだ「地域を見る眼」を生かして、日常生活で地形や地理について疑問を持ち、探究していってほしいです。

 

<生徒の感想>