教育目標・カリキュラム
教育目標
- (1)学校の教育目標
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国家社会の形成者として必要な一般的教養及び農業に関する専門的技術と科学的態度を身に付け、あわせて明るい社会づくりに貢献しようとする人材の育成を図る。
- (2)学校の教育目標を達成するための基本方針
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- 人権を尊重し、思いやりのある心豊かな情操を育むために、互いの人格を尊重し、思いやりと規範意識をもてるよう社会体験や自然体験、交流活動などの学習機会の充実を図る。
- 一人一人の生徒が、自ら考え行動し、生き生きとした学校生活を送れるよう、少人数・習熟度別学習やプロジェクト学習等における学習指導の工夫、学校行事の設定、特別活動の充実を図る。
- 農業に関する基礎・基本について、体験的学習を通じて習得できるようにするとともに、基礎的な学力の充実・向上と豊かな創造力を育成する。
- キャリア教育計画に基づき、自らの意思で進路を決定していくことができる能力と態度を育成する。
指導の重点
- (1)各教科・科目の指導
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- 生徒の実態に即して指導内容を精選し、学習への興味・関心を高め、基礎学力の向上を図るとともに、個別指導の徹底を図る。習熟度別指導を国語(3)、数学(1・2)、英語(2)で、少人数制指導を国語(1・2)、理科(1~3)、体育(1~3)、芸術(1)、家庭(1・2)、英語(1・3)で実施する。[※注記:( )内は、実施学年]
- 分かる授業を目指し、ICT活用など指導内容・方法・評価等に関する研修に努め、専門職としての授業力を高め、基礎基本の徹底を図るとともに、生徒一人一人に達成の喜びを体験させる工夫をする。
- 授業時数の確保に努めるとともに、成績不振者や長期欠席者の補習・補講を長期休業中に継続的・計画的に全教科で実施する。
- 生徒による授業評価を実施し、教務部を中心として組織的な授業改善に取り組み、ICTの効果を検証し授業の充実を図る。また、生徒に自宅学習の時間を増加させる施策に取り組む。
- 環境教育実践宣言校としてエコアクション21で培った経験を活かした環境教育を推進する。特に、農業生産工程管理(GAP)やHACCP等の教育を推進する中で農業における国際基準となる安心安全の理解を深めオリ・パラのレガシーとなるよう指導する。
- 確かな学力を育成するために学力スタンダード、技能スタンダードに示した内容に基づき、アクティブ・ラーニング型の授業を活用し深い学びを通じ思考力・判断力・表現力を高め、知識・技術を習得させる。また、各教科等において言語感覚を磨くとともに、言語に関する能力を伸長させる。さらに、校内寺子屋及び特別講習(40講座以上)を開講する。
- 様々な文章を読む能力を高めるために、読書活動を推進する。
- 体育の授業や部活動を通して、運動の楽しさや喜びを経験させ、自己の状況に応じて体力の向上を図る能力を育成する。
- 農業教育を通して、道徳教育の充実を図り、互いを思いやるとともに互いの人格を認め合う心を育成する。
- (2)特別活動の指導
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- 自主的な生活態度を身に付けさせるとともに、学校生活を充実させるための集団行動や地域活動に積極的に参加し、思考力、判断力、表現力などを育成するとともに、互いの人格を尊重し思いやりと規範意識を育成する。
- 文化・体育・農業分野の部活動を推進し、健全な趣味や豊かな教養を身に付け、個性の伸長を図る。
- ロングホームルームに学年単位、学科単位、全校単位の活動を設け、生徒相互の理解を深めさせるとともに、本校生徒としての自覚を促す。
- 中途退学者、原学年留置者ともに0を目指し、教科指導、進路指導及び生活指導の充実を図る。
- (3)生活指導
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- 基本的生活習慣や規範意識を身に付けさせるため、特に時間厳守、服装、挨拶等の指導の徹底を図る。
- 家庭と連絡を密にして、生徒一人一人に対する理解を深め、家庭や地域と連携して、問題行動の発生を未然に防ぐよう努める。
- 安全指導の徹底を図るため、薬物乱用防止等のセーフティ教室や交通安全教室等を実施するとともに、「安全教育プログラム」を活用するなどして、生徒一人一人の自覚を高め、常に安全を考え自他の生命を尊重する態度を育成する。
- 学校保健委員会を年2回開催し、生徒の保健衛生、安全指導の体制をさらに充実させる。
- (4)進路指導
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- 3年間の計画的・継続的なキャリア教育を行い、多様化する進路希望を実現し決定率100%を目指す。
- 各教科との連携を図り、進学・就職に必要な基礎学力が身に付く指導の充実を図る。
- 体験的学習やインターンシップの充実を図り、社会生活に望ましい勤労観・職業観を育成する。
- 保護者との連携を深め、主体的に進路活動を実践する生徒を育成する。
- 高大連携事業を推進し、生徒の進路選択肢を拡大する。
- (5)総合的な学習の時間
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- 科目「課題研究」を履修することによって、自己の在り方生き方を考えさせることができるため代替する。評価については、学習の成果や意欲・態度、進歩の状況などを考慮して行う。
教育目標達成のための特色ある教育活動等
- (1)教育目標達成のための特色ある教育活動
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- 農業の専門高校として「農・食・環境」を柱に農業のスペシャリストを育成する教育活動を展開する。
- 学校運営に関し、保護者や地域住民等の参画を求める場として、学校運営連絡協議会を設置する。
- 開かれた学校づくりを推進し、本校の教育センターとしての機能を保護者や地域に開放・提供する。
- 通年で「授業公開」を実施し、本校の教育活動を中学生や保護者に広報する。
- 中学生を対象に、各専門学科で学ぶ教科内容を主とした体験実習を実施する。
- コアクション21で培った経験を活かし、環境負荷を軽減した教育活動を推進する。
- 年4回以上の避難訓練・防災訓練、宿泊訓練等を実施して、防災教育を推進する。
- (2)学校週5日制への対応
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- 授業時間確保のため、行事の精選を行うとともに、期末考査後に必要時間数を確保する。また、放課後や長期休業期間中に補習・補講を実施する。
- 地域社会に農業教育の魅力を発信するため、地域連携行事の充実を図る。