令和8年度 都立高校生等の海外派遣研修(Global Visit)3日目
2026/08/26
令和8年8月25日(火)
Global Visit 3日目
本日最初の訪問地は、ジャカルタの歴史的な街並みが残るコタトゥア歴史地区です。かつて香辛料貿易の拠点として栄えたこの地域では、東インド会社に関連する建物や、港へ積荷を運ぶために利用されていた運河などを見学しながら散策しました。
その後、ワヤン博物館を見学し、インドネシアの伝統芸能である「ワヤン・クリ(影絵芝居)」を鑑賞しました。繊細に作られた人形と巧みな語りによって繰り広げられる物語に、生徒たちは熱心に見入っていました。
鑑賞後には、実際にワヤン・クリの人形操作を体験させていただきました。足で楽器を鳴らしながら人形を操ることや、人形の関節を思い通りに動かすことは想像以上に難しかったようですが、現地の方から直接指導を受けながら挑戦しました。生徒たちは伝統芸能の奥深さを肌で感じるとともに、インドネシア文化への理解を深める貴重な機会となりました。









昼食は、「カフェ・バタビア」でいただきました。カフェ・バタビアは、ジャカルタがオランダ統治下にあった時代の1805年に建てられた歴史的建造物を活用したレストランで、観光客にも人気のスポットです。
店内には当時をしのばせる調度品や写真が数多く飾られており、まるで映画のセットの中に入り込んだかのような雰囲気でした。生徒たちはインドネシア料理に舌鼓を打ちながら、異国情緒あふれる空間での食事を楽しみました。
昼食後は、バティック博物館でインドネシアの伝統工芸である「ろうけつ染め(バティック)」の制作体験を行いました。生徒たちは専用の道具を使って蝋で模様を描き、その後染色を行いました。細かな模様を蝋で描く作業には苦労している様子も見られましたが、それぞれ個性あふれる作品をきれいに染め上げることができました。
また、博物館では台湾や中国、シンガポールなどから見学に来ていた学生たちとも交流する機会がありました。生徒たちは積極的に英語を使って話しかけ、互いの学校生活や文化について紹介し合うなど、国や地域を越えた交流を楽しんでいました。




「ろうけつ染め体験」の後は、少し時間に余裕があったため、市場調査を兼ねた買い物を行いました。生徒たちは、桁数の多い紙幣の換算に苦戦しながらも、現地の価格や商品を比較し、それぞれ充実した買い物の時間を楽しんでいました。
本日8月25日は、イスラム教の預言者ムハンマドの誕生日を祝う祝日であったため、コタトゥア地区の広場には地元の学生や家族連れ、多くの観光客が集まり、大変な賑わいを見せていました。また、8月17日のインドネシア建国記念日のお祝いムードもまだ色濃く残っており、街の至るところに赤と白の国旗をモチーフにした装飾や、建国81周年を祝う「81」の数字が飾られていました。
また、首都移転の背景の一つとされる地盤沈下について、実際にその影響が見られる場所を目にしたことも強く印象に残ったようです。教科書やニュースで学んだ社会課題を現地で直接確認することで、インドネシアが抱える課題についても理解を深める貴重な機会となりました。


ホテルに戻り、夕食前に本日の振り返りと研修テーマを深めるための活動を行いました。
一緒に来ている他校の生徒さんとも打ち解けて話ができるようになってきて、研修での意見交換の視点も焦点化されてきました。
明日は同世代の現地高校生との交流と、モスク、国立博物館の見学が予定されています。