教育目標・カリキュラム

教育目標・教育目標の考え方

教育目標

本校は、人間尊重の精神を基盤として、心豊かに、たくましく生きる生徒を育てるために

• 創造
  社会の変化に主体的に対応し、時代を切り拓いてゆく豊かな創造性と個性を持つ生徒
• 立志
  自らの在り方生き方を考え、明確な目的意識をもって意欲的に挑戦する生徒
• 貢献
  思いやりのある心と規範意識を身につけ、高い知性をもつ社会に貢献できる生徒

の育成に向けた教育を推進する。

教育目標の考え方針

葛飾総合高校（葛総）は、都立総合学科高校全日制10校のうちの1校として平成19年に開校しました。様々な場面で地域の皆様のご支援をいただきながら、社会で役割を果たし自分らしく生きるためのキャリア教育を充実させ、生徒の個性に応じた教育活動を実践しています。

（1）将来の夢の実現に向けて

自分の強みとなる専門性向上のための探究活動の場を数多く設置しています。生徒たちは、3年間で自己理解を深めながら職業人インタビューや調査研究に取り組み、「夢を創り、夢を育て、夢をつなぐ」学習活動を実践しています。放課後や土曜日、長期休業中には講習を実施して、生徒ひとりひとりの可能性を拡げ「希望進路の実現に向けた指導」を行っております。進学指導においては、大学合格が最終目的ではなく、専門学校や大学を卒業した後の自分のあるべき姿をしっかりと捉えさせる指導をしています。ここ数年で国公立大学や有名私立大学に進学する生徒数が増えていますが、合格者数はあくまでも結果であると考えています。これまでの卒業生は、一般的な文系理系の学部への進学はもとより、体育系大学や美術系大学、音楽系大学、福祉看護系大学や専門学校、工業系大学に数多く進学し、総合学科の学びを自己の夢に結び付けた進路を実現しています。

（2）『進取創造』『自主自律』の校訓

校訓を知らない生徒は皆無であると自負しております。体育祭や葛希祭（文化祭）をはじめとする様々な学校行事の企画運営や、学校見学会や説明会における広報ガイドによる学校紹介は、すべて生徒が主体となって実践しています。授業や行事、部活動やボランティア活動にて、近隣の小中学生や園児、町会の方や福祉施設の方など、地域の方々との交流を大切にした地域密着型の活動を含めて、年間で延べ 130以上の団体と連携を進めています。葛総には、生徒が活躍できる場、輝ける場がたくさんあり、生徒は、活き活きと学校生活を送り輝きながら成長していきます。

（3）葛総力

葛総がめざしているのは、様々な活動を通して、生徒に、情報収集力、分析力、コミュニケーション力、プレゼンテーション力、課題解決力など社会にて有用となる『総合的な学力＝葛総力』を身に付けさせることです。葛総力は、継続して学ぶ力を培い、変動が激しく複雑な社会の中で自立し、確かな人格を磨き、より良く生き、社会に貢献していく力となると確信しております。これからの日本を支える若人にとって、人間性を高め学びに向かう力、判断力や表現力、知識を活用して主体的に問題を解決する力を身に付けることが大切であるといわれています。まさに葛総力は、これからの教育に求められている育成すべき力であると考えています。

葛総が築き上げてきた活動の一部を紹介いたします。

• 葛飾アントレ
  3年間にわたる系統的なキャリア教育のスタートとして、新入生を対象に4月当初、2泊3日で行う宿泊行事です。メインテーマである「高校三年間ですべきことは何か」について、企業等を訪問して調査を行い、意見を出し合い、結論をグループ毎にまとめて発表し情報を共有します。
• 学習成果発表会
  2年次生徒が1年間の学習成果を発表する会です。2年次からは、約130の選択科目から作成した自分だけの時間割をもとに、4系列の専攻に分かれて専門性を高めています。
• 課題研究発表会
  3年次生徒が高校生活で研究してきた成果を発表する会です。3年間の学びの集大成となる「課題 研究論文」を執筆し、その研究成果を保護者も含めた多くの方々に発表しています。

葛総は、生徒主体を基にして先生と生徒が一緒になって行事を創ってきたことなど、今まで蓄積してきた貴重な財産をもとに、時代や社会の要請に柔軟に対応し、更なる進化を目指しています。

地域の皆様、保護者の皆様、引き続き葛総の教育活動にご理解とご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。