校章

東京都立葛飾総合高等学校

進路指導・キャリア教育

キャリアコア(CC)タイム

本校では生徒が自分の人生をきちんと生きぬくために、3年間を通じてキャリア教育を学ぶ特色ある時間を設けており、この時間を「キャリアコアタイム」と呼んでいます。キャリアコアタイムは、1年次の「産業社会と人間」、2・3年次の「総合的な学習の時間」で構成されており、それぞれ、キャリアコア1(CC1)、キャリアコア2(CC2)、キャリアコア3(CC3)と呼んでいます。自分を探究し、学ぶことや働くことについて理解を深め、自分の将来像をデザインするための「自分のコア(芯)」を作ることを目的としています。具体的には、グループセッションやプレゼンテーション、調査研究の方法を学び、自分で課題を設定して解決する、といった学習活動を通して「総合的学力」をしっかりと身につけていくこととなります。

1年次ではキャリアデザインについての理解を深めていきます。入学後すぐに「葛飾アントレ」という新入生宿泊行事を行い、キャリア教育の出発点として「高校3年間ですべきことは何か」について考える研修を行っています。「葛飾アントレ」とは、葛飾総合高校でアントレプレナーシップ(起業家精神)を養うきっかけとするため名付けたものです。その後、学びとは何か、仕事とは何かを理解するとともに、自己理解を深め、自分の進路のための情報を活用する能力を高めていきます。その力を使って、2年次以降の科目を選択します。

2年次では研究課題を決定するに至るまでの過程を学びます。調査研究の方法を学びながら、主専攻の科目を決定し、課題研究のテーマを決定していきます。また、修学旅行でも調査研究のための時間を設けることをキャリア教育の一環として実施し、本校の特色のひとつとしています。

3年次では、これまで身につけた基礎的学力や総合選択科目の学びと総合させて卒業研究や制作などを行う「課題研究」をキャリアコアタイムの集大成として位置づけています。生徒一人ひとりが論文を作成し、課題研究発表会において研究成果のプレゼンテーションを行うことで「自分のコア」を確たるものとし、今後さらなる学習や研究を深めるためのきっかけとしています。

こうして3年間のキャリアコアタイムをとおして自分の学びを深め、自分のキャリアコアを基盤とした進路実現を目指していくことが、本校の特色のひとつです。

キャリアコアタイムの各年次でのねらい

1年次:キャリアコア1
【産業社会と人間】
学びに対するモチベーションを向上させるとともに、主体的・計画的に2年次の履修科目の選択を行う
2年次:キャリアコア2
【プレ課題研究】
(総合的な学習の時間)
自己理解を深め、将来のキャリアとの関係を見通して、課題研究のテーマ設定を行う。
3年次:キャリアコア3
【課題研究】
(総合的な学習の時間)
課題研究を完成させることで将来のキャリア形成に役立て、卒業後の進路を決定する。