校章

東京都立葛飾総合高等学校

卒業生紹介

国際コミュニケーション系列 英語専攻

平成28年度卒業

多田 龍さん

東洋大学 国際観光学部

卒業後実感した葛飾総合での自らのキャリア形成

私は、現在東洋大学の国際観光学部でホテル経営やブランディング、コンサル ティングについて学んでいます。都立葛飾総合高校に在校中は、国際コミュニケーション系列英語専攻でした。 葛飾総合高校に入って良かったと思う点は、自分で考える力と行動する力が身に つく事と、それを支えてくれる先生がいた事です。1年生から、企業について学び、どんな業界が向いているのか発見できるチャ ンスがありました。その時、私は国際観光に興味を持ち、自分が何をしたらいい のかを逆算して行動する事が出来ました。 2年生では、自分たちで行きたい企業にアポイントメントをとり、企業訪問を 実際に行い高校生の考える企業のあり方とリアルな企業のあり方考え方について触れて刺激を受けました。

3年生では、1年と2年で考えた自分のキャリアプランに向かって必要な勉強 をしていく環境構築がされています。このように、自らのキャリアについて考え、 行動して、結果を出すための仕組みがあるのは他校では得られない良かった点だ と思います。 大学に入って高校時代の経験が活きたと思ったのは、リーダーシップとプレゼ ンテーション能力です。リーダーシップは、2年生から専攻ごとに分かれたグループ活動が増え、そこでチームで活動する難しさや、楽しさを2年間にわたって 経験することができました。大学や社会に出ると、個人よりチームでの活動が増 えるので、チームを意識してリーダーシップを発揮する意識形成ができ、良かったです。 他校に比べて圧倒的に発表機会が多くある葛飾総合高校では、非常にレベルの 高いプレゼンテーションを行うことができました。毎回、前回よりもいいものを とブラッシュアップしていく生徒とそれをさらにレベルアップするためのアド バイスをくれる先生がいるため、プレゼンテーション能力が向上することを学生 時代に実感することができました。大学や社会人になると必要不可欠になるスキ ルの一つでもあるプレゼンテーション能力は表現力とともに高校での経験が活 きたと感じました。

サイエンステクノロジー系列 看護専攻

平成30年度卒業

成瀬 綾乃さん

都立看護専門学校

人生を変えた「葛飾アントレ」

現在私は、看護学校に所属し将来助産師になるために、必死に勉強や実習をしています。そんな私ですが、高校入学当初は自分の将来の夢など特に考えていませんでした。私が都立葛飾総合高校を選んだきっかけは、吹奏楽部の演奏を聞き「私もここの吹奏楽部に入って一緒に演奏したい!」と思ったことであり、入学前の課題にあった興味のある職業の分野を記入する紙を目の前にして、「わ!どうしよう!」と悩まされたのを覚えています。 私はとりあえず人の役に立ちたいと漠然と思っていたことから、「なんか人の役に立てそう」と思った看護の分野を第一希望にして、その紙を提出しました。その後入学して1週間ほどしかたたない状態で始まった宿泊行事「葛飾アントレ」。そうです、この行事が私の人生を変えたと言っても過言ではありません。葛飾アントレでは、興味のある分野の事業所等に訪問して、そこで働く方の話を聞く機会があります。私は、あの紙で提出した第一希望の看護が通り、病院へ訪問に行き看護師さん、助産師さんの話を聞きました。私は自分の将来の夢を考えるに当たって今まで助産師など頭の中に出てきたこともありませんでした。しかし、そこで助産師さんの話を聞いて、「生命の誕生という素晴らしい瞬間に立ち会える。それだけじゃなくてそんな人生のスタートをお手伝いできる。自分もそんな仕事がしたい!」と心が動きました。それからは、まずは看護学校に入って看護師の資格を取らなければ!と、受験で必要な科目や関係のある科目を選択し、専攻選択では看護専攻を選び、必死に部活と勉強を両立させ、看護学校に入学することができました。葛飾総合高校では、葛飾アントレのように事業所に訪問して、そこの方の話を聞く機会が多くあります。何よりも私はその機会がなければ、今助産師を目指していなかったかもしれません。それゆえ葛飾アントレは、自分の視野を広げる貴重な機会になると思います。また、2年から専攻に分かれるため同じ夢を持つ仲間に出会えるのも大きな魅力だと思います。受験期は皆で情報を共有しあったり、励ましあったり、一緒に面接の練習をしたり…今でも学校は変わっても一緒にご飯などに行き、自分たちの将来のことや人生のことを話せる本 当に大切な友達が出来ました。 助産師になるには、まだまだ険しい道のりが続いていると思います。しかし、将来自分を待ってくれている誰かがいると信じて、「母親、家族、そして赤ちゃんを支えることのできる助産師」になれるようこれからも努力していきたいと思います。高校生の時から、事業所訪問や授業を通して自分を見つめ直し、将来の視野を広げることのできる葛飾総合に入学して本当によかったと思います。是非皆さんも都立葛飾総合高校でやりたいことを見つけてください。

生活アート系列音楽専攻

平成26年度卒業

牛込 洋明さん

東海大学 教養学部芸術学科音楽学課程

私の心を成長させてくれた場所

現在私は中学校特別支援学級の教員として働いています。私が教員を目指すようになったのは、中学2年の時でした。きっかけは中学校の部活動です。音楽に興味があった私は吹奏楽部に入部しました。3年間の活動を通して、音楽の素晴らしさを、身をもって体験することができ、いつか自分も音楽の魅力を伝えられる人になりたいと考えるようになりました。そして、高校でも「吹奏楽を続けたい」「音楽を勉強したい」と思った私は、高校選びの際に、吹奏楽部の紹介と授業のカリキュラムを見て、都立葛飾総合高校に決めました。 高校では音楽系列に所属しました。音楽系列の科目には、音楽2.3、器楽1.2、 基礎ピアノ、楽典とソルフェージュなど、音楽の基礎を一から学ぶことのできる 授業がたくさんあります。様々なジャンルの音楽が好きだったり、音楽をもっと学びたいと思っていたりなど、授業を受ける理由はそれぞれですが、音楽が大好きな仲間が集まるからこそ、とても充実した時間を過ごすことができました。一 人一人が積極的で、実際に友達の中には、自分自身で作詞作曲や楽曲分析をしてみたり、「人の心を動かす音楽とはなにか」など音楽の様々な視点から課題研究 に取り組んだりしていました。 私が高校生活で得たものは学業だけではありません。部活動にも全力をかけて取り組みました。吹奏楽部の活動は、地域の演奏会、コンクール、自主公演の定期演奏会など、年50 回の本番があり、それぞれにおいて貴重な経験をすることができました。活動を通し、自分達の演奏を聴いたお客様が喜んでくれたこと、 音楽の感動を仲間と共に分かち合えた瞬間は、私の心も大きく変えてくれました。 私にとって吹奏楽部は、音楽面の技術向上だけでなく、多くの経験を経て人として成長できた場所です。 私は高校3年間の経験から、大学でも吹奏楽を続け、全国大会出場という夢を 叶えることができました。今は教員となり、音楽の授業だけでなく吹奏楽部の顧問として、生徒と一緒に音楽を勉強しています。 今の私がいるのは、充実した高校生活があったからです。葛飾総合高校は様々な経験をさせてくれる場所なので、ぜひ皆さんも3年間で好きなことに取り組んでください。

スポーツ福祉系列体育専攻

平成28年度卒業

川村 大地さん

順天堂大学 スポーツ健康科学部

大学進学、就活、どの過程でも生かせるプレゼンテーション力が身についた

私は、将来の夢もないまま家が近いという理由で都立葛飾総合高校に入学しました。葛飾総合高校では1年次から、やりたい仕事や、いかに社会で役に立つかについて学ぶことができます。私自身スポーツが好きだったので、スポーツに関わる 仕事を目指そうと決めることができました。 葛総の1番の売りはプレゼンテーション力に代表される対人能力を身につけられることだと思います。 入学早々行う「葛飾アントレ」(新入生宿泊研修)や「職業人インタビュー」、 さらに2年次で選択する系列専攻で、専門的な研究を深めた成果を発表する「課 題研究発表会」などの他校にはないイベントがたくさんあります。生徒にはイベントごとに発表する場が与えられ、私はこれらの機会を使ってプレゼンテーション力を伸ばすことができました。 また生徒主体のイベントが多く、体育祭や文化祭なども生徒中心に運営を行っています。 私自身、目立ちたい性格から、葛飾総合高校では様々なリーダーを経験し、サッカー部の部長、体育祭実行委員長、部長会の部長、体育委員長を務め、様々な 場所で組織を動かす経験が得られました。また、全校生を前にして話す機会も多く得られました。

このような経験から人前で話すことが得意になり、プレゼンテーションが得意 になりました。 私はこの力が生き、目標であった順天堂大学にAO入試で合格することができ、現在はスポーツ科学について学んでいます。大学でもまた将来について考えることがあり、スポーツ系の仕事から、自分の長所を生かすことのできる企業で 働きたいと考え方が変わりました。現在は就職活動を行っていますが、対人能力やコミュニケーション力を生かしたいと思い、不動産の営業職に就くことを目標として、頑張っています。就職活動では、ほとんどの大学で就職活動は自発的に行うものであり、面接練習などの対策は個人では十分に行えないと思います。しかし、私は高校で学んだ プレゼンテーション力やコミュニケーション力を軸として、就職活動を行っています。高校で得た経験が大学で生きるとは思いませんでした。高校で学んだことを生かし、葛飾総合から世界に羽ばたける人材に向け頑張っているところです。

生活アート系列 美術専攻

平成28年度卒業

林 礼菜さん

多摩美術大学 グラフィックデザイン学科

夢を創り、叶えるための力を身に着ける場所

私は現在、多摩美術大学のグラフィックデザイン学科に通っています。主に雑誌、動画編集、ポスターやCDジャケットのデザインを作っています。また、ファッションブランドを一から計画したり、学生の作品のモデルを務めたり、YouTube で動画作成をしたり、とマルチに活動しています。

葛飾総合高校では生活アート系列の美術専攻でした。葛飾総合に入って良かったなと思う点は、大学や専門学校、職業を調べる時間や、将来のことを考える時 間が多かったところです。入学前は将来の夢や、目標が無かったので、勉強するモチベーション、意欲というものがあまりありませんでした。自分は何が好きなのか、何が得意なのかもわからなかったので将来が不安でしたが、自分と向き合う時間が多いこと、様々な分野の専門の先生方と話していくことを繰り返していく中で、自分は将来CM、MV を作る映像ディレクターになってデザインで人に感動、幸せを与えられる人になりたいという夢ができました。その夢を叶えるために、今何をすべきかを考えると自然と高校生活へのモチベーションが上がり、3年次では自分に必要な授業を選択して意欲的に授業に組むことができました。専門的な分野を学べるのが総合学科ならではの良い所なので、私は美術を3つ、情報系の授業をいくつか取り、モノを作る楽しさを感じ、ますます将来の夢を叶えたいという気持ちが強くなりました。大学に入り、改めて高校時代に経験して良かったな、活きたな、と思うのはプ レゼンテーションです。

美術大学や美術の専門学校では作品を作るのはもちろん、その自分の作った作品のコンセプトやテーマを毎回プレゼンし、そこではじめて評価がされるので、高校の時にたくさんプレゼンをした経験が今になって活かされているなと感じています。高校入学当時は原稿を見ないとプレゼンできず、人前に立つと頭が真っ白になり話すことが出来ませんでした。しかし高校3年生の時に経験した面接大会のプレゼンでは学年の上位になる程成長したので、それも今の私の自信に繋がっています。夢や目標、努力することを学び、今もその頃と変わらず夢に向かって頑張ることができています。私は葛飾総合高校に入って良かったなと改めて感じました。