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東京都立立川高等学校

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2025/05/30 学習活動・探究活動

【創造理数科】軽井沢・草津フィールドワーク研修旅行2日目

2日目は、研修旅行におけるメインとなるフィールドワークを中心とした行程でした。
生徒たちは、事前学習で感じた疑問について調査・実験をしてみて、更に興味を持つとともにその理由を考えることの連続でした。

【2日目】
<宿舎周辺のフィールドワーク>
希望生徒は、生物科の教員引率の下、早朝に宿舎周辺の生き物観察をしました。生徒たちは、ミズナラやカラマツが優占する夏緑樹林を歩きながら、東京ではこの時期に見ることができない冬鳥であるジョウビタキを観察し、カッコウやホトトギスなどの夏鳥の声も聞くことができました。

<万座温泉空噴>
ここは白根山の噴火口跡で、地面にしみ込んだ雨水や地下水が白い水蒸気となって硫化水素ガスとともに噴き出していました。火山ガスの影響による独特な植生、荒々しい岩肌の露出、硫黄の析出・硫化水素の腐卵臭など、写真や動画では感じることができない、自然のダイナミックな現象を五感で体感しました。
写真1

<渋峠でフィールドワーク>
スカイレーターとリフトで横手山頂ヒュッテ(頂上)まで上がり、頂上に残っている雪を沸騰させました。標高2307mでは、沸点が100 ℃を下回ることを確認するとともに、生徒たちは化学の教科書に掲載されている氷を加熱したときの温度と時間のグラフを思い浮かべながら観察していました。
そして、下界で少し膨らませたアルミニウム風船がパンパンに膨らんでいることを確認しました。
また、頂上の絶景から自分の今いる位置を同定したり、周辺のオオシラビソやコメツガが優占する針葉樹林を観察したりしました。

<青葉山展望台>
県が設置した火山活動の掲示板を確認するとともに、気象庁の地震傾斜観測点と2018年噴火口の遠望観察を行いました。

<研究グループ毎のフィールドワーク>
西の河原公園~湯畑周辺にかけて、物理班、化学班、生物班、地学班に分かれて、フィールドワークを実施しました。
2時間半、たっぷり時間をかけ、各々が好きな事物・現象を好きなだけ調査して実験し、まさに草津に来ないと実施できない自然科学の「探究」をしました。
写真2

<ミニ成果発表会>
研究グループ毎で調査・実験したことをまとめ、ミニ成果発表会を行いました。限られた中で、生徒たちは自分たちが体験したことや、調査、実験成果を精一杯発表していました。他の生徒たちの発表を食い入るように見聞きし、協働的で深い学びを実施することができました。
写真3


3日目(最終日)に続きます。