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東京都立立川高等学校

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2025/05/30 学習活動・探究活動

【創造理数科】軽井沢・草津フィールドワーク研修旅行3日目

3日目は、施設見学を中心とした行程でした。

【3日目】
<品木ダム水質管理所>
地元では「中和工場」と呼ばれる、草津の河川を中和する施設を見学しました。pH(ピーエイチ)試験紙に色見本がついている特殊な紙(ペハノン紙)を使ったワークショップで、酸性の温泉水に石灰を入れることで中和(弱遊離)反応されることを確かめました。また、その後の講義では、草津の温泉水がコンクリートを溶かしてしまう映像に、生徒たちは驚きを隠せない様子でした。
写真1
最後に、中和により沈殿した生成物をためる目的で作られた日本で唯一のダム、品木ダムを見学しました。エメラルドグリーンの独特な輝きをもつダムを目の当たりにするとともに、生徒たちは施設の方を困らせる(!?)程の多くの質問をして、知識を深めていました。

<草津熱帯圏>
熱帯圏と熱帯園の違いを考えつつ、様々な生き物や植物を観察しました。動物と触れ合うコーナーもあり、生徒たちは満面の笑みでした。
写真2

<八ッ場ダムおよびやんば資料館>
運良く、滅多に見られない八ッ場ダムの水位維持放流と、魚類などの餌となる付着藻類の剥離や更新よどみの改善を促すフラッシュ放流を同時に見ることができました。放水の重低音と水しぶきは、大迫力でした。
写真3
また、「なるほど!やんば資料館」では、ダム建設に伴う住民の反対運動や基本協定調押印後の突然の建設中止など、八ッ場ダム建設の歴史に触れるとともに、文理に偏らずに学ぶことの大切さを実感していました。
軽井沢駅までの道中、ダム建設によって故郷が水没した新しい町並みを車窓から見て、生徒たちは地域住民の複雑な思いを感じ取っているようでした。

生徒たちは、この3日間で消化しきれないほどの様々な本物体験をしました。
普段の学校での座学では味わうことができない、五感を使ったフィールドワークは、今後の生徒たちのものの見方・考え方につながるものだと思います。
以下、生徒たちの感想の抜粋です。