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東京都立立川高等学校

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2024/06/05 学習活動・探究活動

軽井沢・草津フィールドワーク研修旅行2日目

2日目も盛りだくさんの行程で、生徒たちは疑問について調べて興味を持ち、その理由を考えることの連続でした。

【2日目】

<宿舎周辺のフィールドワーク>

希望生徒は、生物科の教員引率の下、早朝に宿舎周辺の生き物観察をしました。

<殺生河原(バス内)>

徐々に硫黄の臭いがバス内に入ってきました。この臭いの原因物質が何なのか仮説を立てて研修に挑んだ生徒がいたため、気体検知管で気体を分析しました。

<青葉山展望台>

県が設置した火山活動の掲示板を確認するとともに、気象庁の地震傾斜観測点と2018年噴火口の遠望観察を行いました。

<山田峠北駐車場>

草津白根山の全体像とラムサール条約登録地の芳ケ平湿原の観察を行いました。また、「標高2,119m地点、空気は下界の75%」という看板から、酸素が何%になるか皆で計算し、酸素濃度検知計が示す値とほぼ一致することを確認しました。実は、この酸素濃度検知計は、下界で校正したものを持参したため、濃度が75%になったように見せています。全圧(空気)が小さくなっても、分圧(酸素)は変化しないはずですので、本当は空気中の酸素濃度には変化がないことに気づけた生徒は何名いたでしょうか?

写真2-1

<渋峠>

リフトで横手山頂ヒュッテ(頂上)まで上がり、立川の水道水を沸騰させました。標高2307mでは、沸点が92℃まで下がりました。この不思議な事物・現象から、沸騰する条件や沸騰のしくみを理解するきっかけになったでしょうか。

写真2-2

また、頂上の絶景から自分の今いる位置を同定したり、周辺の植生調査をしたりしました。

写真2-3

<天狗山第一駐車場>

草津白根山の殺生溶岩流の観察し、この溶岩流がいったいどこから考えました。

<研究グループ毎のフィールドワーク>

西の河原公園~湯畑周辺にかけて、物理班、化学班、生物班、地学班、地理文学班に分かれてフィールドワークを実施しました。

私が指導していた化学班は、西の河原で電池を作って電子オルゴールを流してみたり、pH測定をしてみたり、温泉の源泉近くで気体検知をしてみたりと慌ただしくフィールドワークを実施し、あっという間に時が過ぎていきました。

<探究ミーティング>

研究グループ毎で議論し、結果をまとめ、発表を行いました。時間のない中、生徒たちは自分たちの研究成果を精一杯発表し、様々な意見交換を行いました。

写真2-4

 

3日目(最終日)に続きます。