校章

東京都立新宿高等学校

学校からのメッセージ

学校の写真

校長あいさつ

校長の写真 23代校長 堀川勝史

本校は、大正10年に東京府立第六中学校として開校し、百年を超える伝統校です。創立以来、「全員指導者たれ」の校是の下、「大家族主義」に根ざす教育活動を通じて、持続可能な未来を創るリーダーとなりうる人材を育成し、これまで日本や世界の指導者たるにふさわしい多くの人材を送り出してきました。
 教育の柱を「自主・自律・人間尊重」とし、リーダーとして周りの人々とともに困難に果敢に立ち向かう努力ができる自主性、常にリーダーとしてふさわしい知識や行動力をもつ自律、そして、周りの全ての人々の人格を重んじ最大限の力が発揮できるよう導いていく人間尊重の精神を育んでいます。
 東京都教育委員会から「進学指導特別推進校」の指定を受けるとともに、「進学重視型単位制高校」の特色を生かした習熟度別授業や特色ある科目の設置により生徒の希望進路の実現を図っています。また、真のリーダーの育成に向け進路指導・学習指導・生活指導を一体的に捉え、学習・学校行事・部活動など伝統に裏付けられた多くの活動を通して「人」としての成長を重視した教育を展開しています。
 生徒は、将来の「夢」をもち、一度しかない高校生活を「夢」の実現のための三年間と位置付け、一歩、一歩、毎日、楽しく充実した生活を送っています。また、「本質を見極め、課題に正対し、チームで」を合言葉に、何のために取り組んでいるのかという本質を捉え、捉えた本質に対して自ら課題を発見し正面から解決に向けて取り組み、多様性を尊重し互いの良さを生かして協働する姿勢を大切にしています。そして、本校には、「夢」の実現のため、質の高い授業等を通して皆さんの学びに向かう力に火を灯してくれる指導力と熱意に満ちた教員がいます。

創立百年を超える歴史に根差す、時代のリーダーを育成する本校の教育活動にどうぞ御期待ください。

教科からのメッセージ

国語

「国語」という教科での学びは、主に「ことば」を対象としています。よって「国語」において求められるのは、現代文であれ古典であれ、「ことば」で表された種々の作品を読解していくための力になります。では、「作品を読解する」とは一体どうすることなのでしょうか。「ことば」を文字のままで読み進めていても、それでは読解したことにはなりません。「ことば」が生み出している世界を、実感を伴った映像としてイメージしていくことが大切です。「ことば」は私たちの周りにあふれています。日常の中で、意識して「ことば」と付き合ってみましょう。新宿高校では、「ことば」によって作られた古今の作品の読解を通して、様々な世界、様々な考え、様々な人たちと向き合い、自分の「ことば」やあり方を見つめ直す、そのような学びの積み重ねによって力を伸ばしていきます。

地理歴史・公民

高校では中学校でいう「社会科」は「地理歴史科」「公民科」といいます。新宿高校では両科目は互いを補完しあう関係です。新宿高校地歴・公民科では3年間で多くの科目(歴史総合、日本史探究、世界史探究、地理総合、公共、政治経済、倫理など)を学びます。それは、様々な科目を学ぶことで、複雑な社会を多面的・多角的にとらえる力や他者の考えを尊重する姿勢を持つ「公民」として資質・能力を育てることを目的としているからです。そのため、地歴・公民科では、知識を丸暗記するだけではなく、歴史・地理・社会事象に対する自分なりの考えを持つこと、様々な資料を分析しまとめること、課題を追究すること、他者の意見を傾聴することなどあらゆることを積極的に取り組む姿勢のある生徒を歓迎します。また、日頃から新聞やニュースで社会に興味を持つことも、この教科を学ぶ第一歩と言えるでしょう。自らを高めつつ、よりよい社会を築くために、ともに考え、学べることを地歴・公民科教員全員が楽しみにしています。

数学

数学科では、皆さんの希望する進路の実現のために必要な力を身に付けられるような授業を目指しています。難関大学への進学も増えてきました。もちろん学習する内容も多く難しくなります。ここで、中学生の間に身に付けて欲しいと思うことを3つ書きます。まず、今後勉強を深めていくのに必ず必要となる計算力を付けましょう。因数分解、無理式の計算、2次方程式の解の公式などを十分練習し、正確に道具として使えるようにしてください。第二に、数学の勉強の過程で大事なのは、同じタイプのことがらを同じものと扱うことです。似ていて同じ解法が使える問題を自分の頭の中の引き出しに整理していく。難しいことですが練習してみる価値はあります。最後に数に興味を持ってください。√2や√441 はいくつぐらいの数ですか。単に計算として処理するだけでなく、おおよその値を把握することはとても大切です。全てを暗記ではなく、必要な事は覚え、基礎計算の練習は十分に行い、そしてできる限り同じ類型を整理しておく、というスタイルでぜひ頑張っていってください。

理科

 本校理科のセールスポイントは3点あります。

  • 都立高校では珍しい少人数制習熟度別授業  本校では1年次に化学基礎を学びます。中学校理科から飛躍的に難化する理科の学習に適応しやすくするために、本校では少人数の習熟度別授業を実施しています。これにより、化学実験も少人数で実施が可能となり、探究的な活動も実践しやすい環境となっています。
  • 標準単位数よりも多い授業  本校では1・2年次で理科の基礎科目を全て学びますが、一般的な授業数よりも多く設定することで、より深く、より広い学習を可能としています。これにより、3年次になって上位科目の学習に余裕が生まれ、難関大学の入試にも対応できるように配慮してあります。
  • ハイレベルな課外活動  本校では化学部・生物部、そして理数研究校として朝陽塾という3つの科学系団体を有しています。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)や進学指導重点校等で指導実績のあるハイレベルな教員や東京大学等の教授の支援を受けて、近年では東京工業大学のバイオコンクール入賞や日本学生科学賞東京都予選優秀賞、科学の甲子園東京都大会実技部門優勝などを果たしています。

 勉強も部活動も課外活動も・・・様々なことに挑戦してみたい生徒を本校の理科は応援しています。

外国語

新宿高校外国語科では、各学年「英語コミュニケーション」と「論理・表現」が必履修科目になっています。
「英語コミュニーケーション」では、あらゆるジャンルの英文を読みながら、背景知識を深め、語彙力をつけ、正確に早く読むトレーニングをします。ALTやJETの先生が定期的に加わり、授業の中で英語でやりとりすることで、リスニングやスピーキングのスキルを伸ばしていきます。また、自分で興味あるテーマを探し、それについて英語で発表する場面などもあります。
「論理・表現」 では、自分の意見や考えを相手に正確に伝えるため、適切な語彙を用いて文法的に正しい英文を作ることから始め、論理的に一貫性のある主張を展開できるように練習します。1・3年次は習熟度別クラスで学びます。どちらの授業でも、学年が上がるにつれて扱う英文は高度なものになります。授業以外に、個別指導や長期休業中の講習も充実していて、共通テストや難関大学の入試問題に十分対応できる英語力を身につけることができます。
この他に、1・2年共通の自由選択科目として、ドイツ語、フランス語、ハングル、中国語、英会話の授業が用意されていて、言語的知識に加えて、それぞれの言語圏の文化や社会について学びます。体験的なプログラムもあり、講師の先生たちと学ぶ週1回2時間の授業はあっという間です。 中学生の皆さん、高校の授業は予習・復習に忙しく決して楽ではありませんが、本校で学び、確かな語学力を身につけ、国際的な視野を広げていきませんか。