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2026/02/16 在校生
【理数教育における教科等横断的な学び】「地域を見る眼」を育む箱根巡検
2026年2月11日(水・祝)、有志の生徒15名と教員3名で箱根巡検を実施しました。
例年通り9月に実施予定でしたが、臨時休校により延期となり、3学期に実施となりました。
箱根巡検は2022年から本校で行っている教科等横断型のフィールドワークで、毎年少しずつコースや内容を改良しながら実施しております。
また、今回は「理数教育における教科等横断的な学び事業」として、東京都から補助をいただいて実施することができました。
8:00に学校から大型バスに乗り、箱根を目指します。
車窓から見える武蔵野台地や相模原台地、関東山地の地形や、そこに広がる都市や建造物の特徴を観察しながら、地形と人々の営みの関係性を考えました。
箱根エリアに入ると、箱根湯本を通過し、10時ごろに箱根ロープウェイの早雲山駅で下車し、ロープウェイで大涌谷へ向かいます。
少人数でしたので、バスもゆったり座ることができました。

ロープウェイからは大涌谷の山体崩壊による地滑り地形や噴気や硫黄の結晶、砂防施設などを眼下に見下ろしました。
大涌谷では、視界不良の天候でしたが、展望デッキから火山地形を観察したり、温泉卵や温泉の製造施設なども見学しました。
大涌谷のジオミュージアムでは、箱根火山の形成史や防災設備、芦ノ湖形成の仕組みなど、地学や地理的な視点から学びを深めました。


大涌谷で昼食を取ってから、再びバスに乗り、芦ノ湖畔にある箱根ビジターセンターを訪問しました。
ビジターセンターでは巨大な箱根火山の模型を使って、箱根の地形の形成について学びました。
最後は入生田にある神奈川県生命の星・地球博物館を訪問しました。
毎年「見学時間が短かい」という声があったので、今回は90分たっぷりと時間を取りました。
じっくり見学しすぎて、最後は駆け足で回ることになりましたが、実際の化石や標本を観察しながら、46億年の地球史を学びました。

15時半に博物館を出発し、予定通り17時過ぎに学校に到着して、解散しました。
何とか開催した箱根巡検ですが、少人数で余裕を持ったスケジュールで実施することができたので、各見学ポイントで十分時間を取ることができました。
箱根巡検で学んだ「地域を見る眼」を生かして、自分の住んでいる地域の地形や土地の成り立ちを観察し、学校での探究活動にいかしていきましょう。
<生徒の感想>
- 前半は曇っていて景色がよく見えなかったけれど、後半は晴れて近くの山や施設が見え、写真も撮れたので良かったです。移動中のバスでは先生方が走行した地域の地形に関する詳しい説明をしてくださり、箱根についての映像も見られて、とても勉強になりました。資料館では、地層の特徴や硫黄について、また、その地域の植物や動物についてなどを詳しく知れました。お土産ショップではたくさん時間を使えて、箱根の土産品の特色や信仰されている神について考えられて楽しかったです。
- 同じ山や谷でも、扇状地やV字谷などいろいろな形があることから、水の侵食の力がすごいと思った。箱根火山のカルデラの作られ方が面白かった。箱根ビジターセンターでたくさんの生き物を知ることができて楽しかった。
- 火山とかは、画面上でしか見たことなかったけれど、実際に硫黄があったり、煙が出ていたり、迫力がすごかった。また、ロープウェイやそもそも山に登ること自体、すべてが初めての体験だったから、とても新鮮で新しいことを知っていくことがとても楽しかった。友達とこのような特別な環境で、一緒に学んだり、行動したりすることで、さらに仲を深めることができた。家で何かしているより、だんぜん充実した時間だった。
- 雨だったけれど、ロープウェイにのれて楽しかったです。また、大涌谷での自由行動で友達とお昼を食べたりお土産を買ったりできました。雨が上がってきれいな景色も見ることができました。
- 箱根に初めて行ったのですが、ロープウェイから見る、山の斜面からガスが上がる様子は、とても迫力があって心に残りました。ジオミュージアムや博物館では、普段の授業では見られないものも沢山観察することができました。箱根の地形の複雑な成り立ちの学習では、理科の授業の予習復習にもなることを学べました。もう一度、違う季節にも箱根に行ってみたいです。
- まず、大涌谷では、残念ながら悪天候でしたが、さらに霧に包まれたミステリアスな感じや、雨が少しあがったあとの深い霧はとても心地よいとともに、興味深い体験であった。そして、博物館での体験はとても貴重なもので、家でも行きたいと言っていた場所であったのもあり、とても楽しむことができた。お土産は卵のみ買ったのだが、お金に換えられない、大事な土産を持ち帰れたと思う。
- 自然についてたくさん学べた。卵おいしかった。ロープウェイに乗るなど楽しい体験ができた。
- 普段の生活では体験できない、貴重な経験になりました。テレビやyoutubeで何度か見たことのある箱根でしたが、実際に行くとどれだけ壮大な地形なのか実感でき、とても印象に残りました。また、生命の星・地球博物館では、恐竜や昆虫の展示だけではなく、人間と他の生命や自然とのかかわりについての展示も見ることができて、とても良い学びになりました。
- 天気が悪くて箱根の山は霧で何も見えなかったけど、「ロープウェイに乗って箱根の山に行ったこと」が経験になった。バスでブラタモリを見たり事前に調べたりしたことで、何も知らないで行くよりは有意義に過ごせた。ビジターセンターや博物館では、地質から話を広げて生物まで知ることができた。
- 今回の巡検では前回行くことができなかった、ビジターセンターや生命の星・地球博物館に訪問しいろいろな貴重な体験をすることができとてもいい機会になりました。また、時間にゆとりがあったため細かい様々なところまで見ることができたので良かったです。この巡検で得た知識などを今後の探究発表などの活動に生かしていきたいです。
- 行く途中を含め、関東地方の様々な地形について知ることができてとても面白かった。ジオミュージアムや箱根ビジターセンターで、箱根の山のでき方について分かることができて良かった。大涌谷で火山活動のそばに触れ、火山ガスなどを実感した。
- 私が箱根巡検に参加して、学んだことは数多くあります。まず第一に、箱根の地学的側面についてです。私はこれまで、箱根のカルデラは一つの噴火によって引き起こされたものだと思っていました。しかし、大涌谷のジオミュージアムに訪問したことで、それが私の思い込みであったことがわかりました。箱根のカルデラは複数の火山の噴火によって形成されたものなのです。また、芦ノ湖の歴史も非常に興味深いものでした。箱根火山の カルデラ 内にある中央火口丘の一つで、 成層火山である神山が約3000年前に水蒸気爆発と火砕流を起こした際、山の一部が大崩壊を起こす山体崩壊が発生しカルデラ内にあった早川を堰き止めて芦ノ湖が生まれたそうなのです。芦ノ湖がただのカルデラ湖ではないのだと、とても面白い発見をすることができました。また、硫化水素のにおいはとても強烈なものでしたが、箱根が火山の集合体であるからこそ、温泉街ができ、観光地になっていきました。ここでは、噴火や有毒ガスなどまさに「地獄」を彷彿とさせるような、箱根に人々が適応し、自分たちの「天国」にしていった歴史がよく伝わってきました。さらに、訪れた神奈川県立生命の星・地球博物館では、私が2年生になった際、つまり去年に始めたフクロウに関する研究で活用可能な多くの有益な情報があり、とても充実した時間となりました。今回の箱根巡検で学んだことは、今後の地学、地理、生物、そして普段の生活に生かしていくとともに、今回の経験を忘れず、心に残していきたいと強く感じました。最後に引率をしてくださった先生方、並びに支援をいただいた東京都に感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうございました。
- 雨で景色があまり見えなかったのが残念だったが、前よりもジオミュージアムをゆっくり見学でき、ビジターセンターも見学することができたのでより理解を深められた。箱根は東京から比較的近く行きやすいため、まだ見られていないところを巡るなどもしてみたいと思う。
- 大涌谷に到着し、初めは雨と霧という悪天候で少し残念に感じましたが、結果的にジオミュージアムに足を運ぶことができて良かったです。ジオミュージアムでは箱根についての詳しい説明があり、地理が苦手な自分でもとても興味が沸きました。ビジターセンターでは中心にあった立体の地図がとても分かりやすく、大涌谷でちゃんとわかっていなかったところを理解することができました。地理への苦手意識を少しでも払拭しようと考え参加した巡検でしたが、苦手だと思った以上に興味深いことを見つけたり、これまでよく分かっていなかったことを実際に見て理解したりと、自分にとってとても有意義な巡検になったと思います。
<今後の学習について>
- 構造や火山ガスなどを思い出しながら理科や社会の授業を聞きたいです。
- 火山から出た溶岩は新しい土地を作ったり、川の形を変えて湖にしたりとたくさんの役割がある。今授業で地学をやっているので授業につなげていきたい。
- 教科書で、火山について少しは知っていたつもりだけれど、今回の箱根の山々は何度も火山の噴火が重なり合ってできたもので地形が複雑なものということで、そのでき方とかを全く知らなかった。こういう例外的なことを知るのがとても楽しかったから、これから学校の授業で何か勉強したら、自分なりに、少し奥まで追求してみたい。
- 箱根の何度もの火山の噴火でできた地形や生命の星・地球博物館から、理科の地学にあたる細かい部分を、身をもって沢山学ぶことができました。これは、今やっている理科の学習にもつながると思うので、そこに生かしたいです。また、ほかの火山に行った時にも、箱根の地形と比較してみたいです。
- 今後、まずは巡検の中で学んだ地形やその歴史について、学校の理科や社会の授業に活かしていきたいと思う。また、授業だけでなく、自分で博物館などに行くにあたった生物や昆虫、鉱物の予備知識として活用していきたいと思う。
- 今回の学習で学んだことは、これからの学校での授業理解にももちろん生かしていきたいのですが、それ以外に、今回の巡見で実際に行って学ぶことの大切さを学んだので、今後どんどん様々な場所へ訪れて学びを深めることにも生かしてきたいです。
- プレートの話や地形・地質について興味を持ったので、もっと知りたいと思った。今回の巡検や興味をもって調べて得た知識は、今後の勉強に役立つと思う。
- 探究するときに、このような経験をもとにより深く考えられるようにしていきたい
- 探究や理科(後期生の地学基礎)、地理の授業に生かしたい。
- 今回の学びを学校の地学や地理の学習で生かしていくことはもちろん、今後の探究学習でも生かしていきたいと思います。
- 地理的・地学的に箱根という場所を多面的に学ぶことができたので、今後はそのほかの場所でも多くの視点を持ち、知見を得たいと思う。基本事項を忘れていたりするので思い出しつつ授業での発展的な内容にも繋げたい。
- 来年は地学基礎を選択科目として取っているので、今回得た知識と経験を糧にして苦手を克服していきたいです。また、別の巡検に参加する動機にもしたいなと考えています。