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2025/07/18 教育活動
【ユネスコ委員会】港ユネスコ協会主催 講演会&多文化理解ワークショップに参加しました
——ユネスコ精神を体感し、平和と多文化理解を考える——
港区のユネスコスクールである本校は、地域のユネスコ活動の推進団体である港ユネスコ協会と連携し、国際理解や平和教育の実践を進めています。
その一環として、2025年7月12日(土)、本校ユネスコ委員会の生徒が、港ユネスコ協会主催の講演会「ユネスコ精神で優越を越える多文化理解ワークショップ」に参加しました。
第一部では、玉川大学の小林亮先生による基調講演を聴講。ウクライナやガザでの紛争、自国中心主義の台頭といった現代社会の課題をふまえ、ユネスコ精神が掲げる「平和の文化」の意義について学びました。
第二部では、青山学院大学の学生団体「Le Lien(ル・リヤン)」の皆さんとともにファシリテーターを務め、文化の優越性や共通点をテーマにしたワークショップに参加。多様な文化への理解と、対話によるつながりを実感する貴重な機会となりました。
生徒の声より
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文明や宗教ごとに「絶対真理」が異なるという話から、自分の価値観がすべてではないと気づきました。ユネスコ精神とは、そうした違いを理解し、共に生きていく姿勢だと実感しています。
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印象に残ったのは、「文明の衝突」やフランスのスカーフ事件、イスラム世界の名誉殺人などの例でした。一つの正義を押しつけるのではなく、多様な文化が持つ人間観をどう統合していくかが問われているのだと思いました。
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ユネスコ憲章の言葉が刻まれた石碑に日本語がなかったという話に驚きました。私たち自身が声をあげ、世界とつながっていく努力が必要だと感じました。
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ワークショップでは、「音楽は平和の言語である」という考えに出会い、文化や宗教の違いを超えて人と人がつながる力を感じました。
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「民主主義とは何か」「スタンダードとは誰が決めるのか」といった根本的な問いを投げかけられ、自分たちが当然と思っていた価値観の枠を揺さぶられる経験になりました。
こうした学びを、ユネスコ委員会の中にとどめるのではなく、ユネスコスクールである本校全体に還元していきたいと生徒たちは語っています。今後も、校内外の多様な学びとつながりながら、対話と協働の力を育んでいきます。
∇参加者の意見を引き出しながら、対話の場づくりに挑戦
∇ともに学び、ともに考えた一日。