校章

東京都立久留米西高等学校

88粒目:職員玄関を彩る今月の絵に隠されたしかけ

2022/03/10

 昨日は音楽の研究授業で2年生音楽選択者の「音楽Ⅱ」の授業を参観しました。5組10名と6組12名の生徒がそれぞれクラスごとに課題曲を決めて練習をしてきた発表会でした。課題曲は5組が「ふたたび」(「千と千尋の神隠し」より)、6組が「めぐる季節」(「魔女の宅急便」より)で、どちらの曲もタイトルはともかく耳にしたことのある曲です。実はどちらもちょっと難しい曲で10人以上で最後まで通すのは大変なんじゃないのかなと想像していました。仕上げの練習から見ましたが、どちらのクラスも互いに声を掛け合って曲を仕上げる練習にしっかり取り組んでいましたね。もちろん最後まで止まらずに通すことができていました。先生の指導に従って、タイミングの合わせ方を意識したり、途中からやり直して確認する等、練習に工夫も凝らすことができていました。引き続き2時間目の発表まで観ました。どちらのクラスも練習の成果が出ていましたね。ちゃんと緊張しているところも良かったです。

 多くの人間で試行錯誤しながら紡いで一つの曲を完成させていく、この作業の楽しさをぜひ感じてほしいと思います。

 さて、ずっと引き延ばしていた職員玄関の今月の絵の話です。以前にも紹介しましたが、この絵は環境整備員さんが毎月その月に合わせて作ってくださる作品です。毎日通る職員玄関にあるこの絵を私も楽しみにしていますし、月末になると翌月の絵がどんなものになるのかを想像します。今回は手前に紅白の梅が挿してあります。何となく観て「あぁ、今回は梅なんだな。そういえば敷地内にも紅白の梅が咲き始めたなぁ」なんて想像していました。全体が淡いピンクで中心に濃いピンクが配色されてきれいだなぁと思っていました。

 220302作品 220304職員玄関

 しかし、よく見るとしっかりと「しかけ」が隠されていました! 私は翌日まで気づきませんでした。

 単なるピンクの濃淡だと思っていたものはよく見ると文字でした。なんて書いてあるかわかりますか。

 220310作品アップ

 そうです「想像」です。以前にも紹介しましたが、この方はこのブログを読んでくださっていて、米津玄師さんの「優しい人」で作品を作ってくださっています。(47粒目50粒目を参照してください)今回もこんな優しいしかけをしてくれていたんだなと想像して、とても嬉しく、温かい気持ちになりました。

 芸術はその人がどう感じるかだと、知人の画家に聞いたことがあります。

 あらゆる所に「想像の種」はあって、それは必ずしも表に出ているわけではない。表に描かれた梅の花は人の持つ優しい心を象徴していて、人は前向きに生きるために想像する強い力をその心の内に秘めて生きている。赤の持つ力強さのイメージではなくピンクの持つ優しいイメージ、しかし「想像」の文字の濃いピンクの力強さから、後ろの「優しい人」の作品と相まって、私にはそう感じられました。

 もちろんこの絵を描いた方に確認したわけではありませんし、小心者なので聞けません。

①今朝の田無タワー方面はすっきり晴れていました。暖かいのはいいのですが、花粉が…。

 220309田無タワー

②手元だけですが、昨日の音楽の発表の様子です。多い生徒は3本のハンドベルを苦労して使いこなしていました。発表は互いのクラスを見合う形で行われ、互いに感想を書き留めています。

 220309ハンドベル① 220309ハンドベル②

 220309ハンドベル③ 220309感想書き

③職員玄関を入ったところです。右側が受付になります。作品は左側の赤丸の位置にあります。来校の際は、ぜひお立ち寄りください。

 220310職員玄関