47粒目:「傍観もいじめに加担しています」
2021/11/05
1学期始業式でYOASOBIの「群青」の話をしました。
あの時は校長に着任直後、初めてくるにしメンバーの前で話すということもあり、テンションを上げようと思い、電車の中で音楽を聴きながら出勤していました。たまたまYOASOBIを聴きながら出勤していて、「群青」の歌詞の内容が、私が始業式で伝えたいことに近いと気づいたので始業式の講話の中で使いました。
校長室に着いてからネットで歌詞を調べて、それに合わせてスマートフォンから音を出して確認したので、すぐ隣の経営企画室の方々はさぞかし「朝から音楽をかけているなんて、今年の校長は変な人だなぁ」と思ったことでしょう。
さすがにあれ以来、校長室で音楽を流すことはありませんでした。
先日たまたま教育関係の本に掲載されていたスクールカウンセラーの記事に目を通していると、その中にとある曲の歌詞の内容についての言及がありました。たまたま私のスマートフォンにその曲が入っていたので、校長室で確認してみました。1学期始業式での「群青」以来です。
その曲というのは米津玄師さんの「優しい人」という曲です。あの大ヒット曲「Lemon」と同じアルバムに収録されている曲です。アルバムの中でもちょっと雰囲気の違う歌で、次の曲が「Lemon」なので、私の中ではあまり引っ掛かっていない曲で、歌詞の内容まで想像したことはありませんでした。記事を読んでからネットで歌詞を調べて、活字として読んでみてショックを受けました。読んだ途端に想像して頭の中に広がった世界に愕然としたからです。
明らかに「差別」と「いじめ」に関する歌でした。
本人もインタビューでこの曲について「差別」と「いじめ」に言及したコメントをしているようです。
今回は歌詞やインタビューの内容については掲載しません。著作権のこともありますが、それよりなにより、歌詞の世界を自分に置き換える豊かな(繊細な)想像力を持ったくるにしメンバーの中には悲しい思いを想起する人がいるかも知れないからです。
この曲には登場人物が3人います。
「あの子」「あなた」「私」
またこの曲には様々な解釈が成り立つと思います。
「私」は「優しくありたい」のか「優しさに対して絶望している皮肉の気持ちを持っている」のか…。私は「私」は「優しくなりたい」んだと素直に解釈しています。なぜなら伴奏のギターの音色が優しいから。
私はくるにしメンバーにとっての「あなた」でありたいと思っています。
「あの子」の苦しみも、「私」の苦しみも受け入れたいと思っています。もし苦しんでいる人がいたら、ぜひ話してほしいと願っています。
今回は抽象的な話でごめんなさい。
今月は「第2回ふれあい(いじめ防止強化)月間」です。
1人で悩んだり苦しんだりせずに話してくださいね。
①今日朝は青空の下の田無タワーでした。
②先週の金曜日以来正門に立つことができませんでしたが、今月初めて正門に立ちました。いつもの母娘が自転車を止めて待っていてくれたので、思わず駆け寄ってしまいました。
正門に向かうのがちょっと遅れたので、おはようカウンターは数が伸びずに137回でした。