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2024/03/09 行事・学校生活

令和5年度東京都立小岩高等学校第59回卒業式を挙行いたしました!!

令和6年3月8日(金)に本校体育館にて、第59回卒業式を挙行致しました。

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第59期生の卒業生入場 暖かい拍手で卒業生が迎えられました。

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暖かい拍手の中、様々な思いを胸に卒業式の席に向かいます。

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卒業証書授与

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担任の先生から呼名を受けます。

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呼名を受け、「ハイ」と返事をしながら、立ち上がります。

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校長よりクラス代表に卒業証書の授与が行われました。

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校長式辞(概要)

卒業生の皆さん卒業おめでとうございます。

皆さんは、3年前の春に1.71倍という高倍率を乗り越え、小岩高校入学という切符を手に入れました。しかし、夢いっぱいの気持ちでの入学した皆さんの前に大きく立ちはだかったのが、新型コロナウイルス感染症の感染防止のための様々な学校生活の制限でした。

入学式はもちろん、普段の授業や学校生活では、マスク着用を促され、昼食時間は対面飲食も禁止で黙食の徹底。部活動も様々な制限があり、練習での声出しや大会での応援も全くできない状況でした。本当にこのような厳しい行動制限のままで高校生活が終わってしまうのではないかと、不安の日々であったと思います。

しかし、そんな未曽有の学校生活の中でも、皆さんは感染防止策を講じながら、様々な学校行事を成功に導いてきました。

学校行事の中で皆さんにとって、良い思い出の一つとなっているのは、関西修学旅行かもしれません。まだ、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていた2学年の10月、感染防止策を万全にして、神戸、大阪、京都をめぐりました。神戸ではランチクルーズを存分に楽しみ、メリケンパークで阪神、淡路大震災の爪痕の残る断層やパネル展示を見学する震災学習をしました。ユニバーサルスタジオ・ジャパンでは、ハリーポッターやスパイダーマン、フライング、ダイナソー等、ユニバーサルスタジオ・ジャパンでしか味わうことのできない体験や体感をして、一緒に様々な写真をとったことは一生の思い出となったことでしょう。大阪では、関西の京都大学、大阪大学、同志社大学、立命館大学等に留学している留学生との海遊館や大阪城を一緒に見学をする国際交流活動をしました。身振り、手ぶりと自分の思いつく英語。そして時々関西弁を交えて、フィールドワークミッションを留学生と一緒にクリアしていくことで留学生の国の文化や日本にきてびっくりしたことなどを直接学ぶことができました。京都では、秋の嵐山の散策や金閣寺を訪問して、日本の良さや伝統を改めて実感しました。そして、この修学旅行の最大の収穫は、新型コロナウイルス感染症の警戒レベルが高い中で、参加した生徒が誰一人として、体調を崩すことなく、無事に東京に帰ってきたことだと思っています。
皆さんは長く、辛いコロナ禍の状況の中でも、笑顔を絶やさず現実を受け止め、「仲間と一緒に協力すること自体を楽しみ、様々なチャレンジを最後まで続ける力」を身に付けてきました。
小岩高校の生徒の良さは仲間思いで仲間のためには、労を惜しまず、相手の立場に立って一緒に悩み、物事の解決策を一緒に考え、その実践を楽しんでしまえることだと思っています。

皆さんは「小岩高校の卒業生」という「伝統のタスキ」を受け取ることになりました。「伝統のタスキ」、そうです、駅伝と一緒です。このタスキは、受け取った以上、自分の活躍する分野で、「小岩プライド」と「小岩ブランド」を発揮することが大切となってきます。「小岩プライド」とは、「小岩高校で良かった」という自尊心です。小岩ブランドとは、小岩高校を卒業した皆さんの頑張りになります。小岩高校卒業という「小岩ブランド」は既に2万人を超える卒業生と創立60周年を迎えた伝統が、皆さんを支えてくれています。どうかその「小岩プライド」と「小岩ブランド」に磨きをかけて、それぞれの進路での活躍を祈念しています。
そこで、「小岩プライド」をさらに高めるスキルについてお話しします。
小岩の「こ」 事の本質は何かを見抜く力を養うことです。事の本質とは本当に一番大切なことは何かを考えることです。
物事を進める時、言われたことだけをやるのではなく、この取り組みで一番大切なことは、何かを自分で自分に説明する習慣を身につけましょう。また、本当に一番大切なことはこういうことですよねと確認することで、事の本質を見抜く力が身に付いていきます。
小岩の「い」
今すべきことに優先順位を付けて実践する
その日にすべきことを毎朝、ToDoリストに書き出し順位をつけ、一つ、一つ片付ける度に自分を褒めましょう。やってはいけないことは、できなかった自分を責めることです。すべてを完璧にできることは、絶対ありません。明日はこうしてみようと前向きにメモを残し、うまくできなかったことを引きずらないことです。
小岩の「わ」
ワクワクすることのできる自分を作っていくことです。自分のやるべきことに対して、あんな風にできるかな、それともこんな風にやったらもっと面白くなりそうだなとか・・・自分をワクワクさせると、何事にも前向きに取り組むことができ、その姿は周囲の人々を勇気付けることに繋がります。そう簡単にワクワクできないよと思う人がいると思います。そんな人はこれを片付けけたら、おいしいものを食べにいこう。今週中にあれをやり遂げて、週末には友達と一緒にでかけようというワクワクでいいのです。ワクワクする自分を作って、先の読めない社会の中でも明るく心豊かによりよく生きる自分をつくっていってください。
「こ」「い」「わ」の言葉で、卒業生に皆さんに校長の思いをお伝えしました。もう一つ、皆さんにお願いがあります。それは、素直に感謝の気持ちを伝えることのできる人になってほしいということです。誰に卒業の感謝の気持ちを伝えるのか・・・・私は、照れや恥ずかしさもあると思いますが、是非、保護者や家族のみんなに、今日、私は小岩高校を無事に卒業することできました。本当にありがとうございましたと自分の言葉でしっかりと伝えてほしいと思っています。そうすることが自分で小岩高校を卒業したという宣言と感謝の気持ちを持ち続けて生きていく大きな一歩になると思うからです。是非、実践してみてください。
最後になりましたが、保護者の皆様方には、この3年間、新型コロナウイルス感染症の対応に振り回され、ご家庭におかれましても様々なご苦労があったことと思います。そんな中、お子さまのご指導、本校の教育に対する多大なるご協力、ご支援をいただきましたことにつきまして、心より御礼申しあげます。本当にありがとうございました。
 卒業生の皆さんの前途に幸多からんことを心よりお祈りして、式辞といたします。

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在校生の言葉(生徒会長 2年 千葉 七輝さん)(概要)

卒業生の皆様ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。

思い返せば2年前、新型コロナウイルス感染症の影響も残っていて、例年通りの学校生活ではなかった頃、先輩方にも私たちと同様にわからないことや不安な気持ちもあったとは思いますが、学校生活の全てにおいていつも私たちの前に立って引っ張ってくれました。親しみやすく、私たちが困ったときに、惜しみなく手を差し伸べてくれた先輩方は私たちにとってとても大きな存在でした。部活動では、親しく接してくださり、すぐに緊張がほぐれ、ほっとしたのを今でも覚えています。そんな先輩方の大きな背中に私たちは憧れを感じていました。

体育祭では遅くまで練習していた応援団や応援旗の作成係、別日に行った騎馬戦、そのどれからも先輩方の体育祭に対する熱意を感じました。素晴らしい成果を出せるように努力を続ける先輩方の姿に私たちは心を動かされました。一致団結することの重要性や高校生ならでは楽しみを学ばせていただきました。

先輩方から受け継いだ小岩高校の伝統を私たちが責任をもって後輩へと伝えていきますので、先輩方は安心して自分の道へ進んでいってください。

在校生一同、卒業生のこれからのご健康とご活躍を祈念いたしまして送辞の挨拶とさせていただきます。ほんとうにありがとうございました。

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卒業生の言葉 卒業生代表 渡 桜城 さん(概要)

朝から降り続いた雪もやみ、卒業を祝うかのように、光が差し始めたこの日に、私たち59生は小岩高校卒業の日を迎えました。

憧れの小岩高校の一員となり、始まった私たちの3年間は様々な困難にぶつかりながらも、多くの人の支えにより充実したものとなりました。

1年の時に行われた学年別体育祭は大雨による中断でした。それでも、中止の声が聞こえるまで最後まで戦い、ヘッドスライディングを見せつけたりして、情熱に燃える私たちは本当に元気溢れる学年であったと思います。2年生、3年生の体育祭は全学年合同で開催され、学年を超えた交流がありました。全校生徒での戦いは、「一体感」を生みだし、正に「岩高魂」を体現するものでした。その時は「小岩高校に来て良かった」と思える瞬間でした。

白鷺祭では、その時の状況に合わせ、各クラスの工夫が求められました。物品の購入、貸し出しや準備などを通して、本当に多くの人に支えられて学校行事を行えていることを実感しました。クラスの出し物では、ゴリゴリの男子が女装をしたり、かわいらしい装飾をして教室を飾ったりして59生らしい白鷺祭で「おもてなし」をすることができました。

2月に行われた合唱祭では、クラスの「ハーモニー」を奏であいました。クラスで創りだしたハーモニーは、順位よりも大切な価値がありました。そんな小岩高校の三大行事が私たちは大好きでした。

三大行事のほかにもたくさんの思い出があります。その一つが修学旅行です。関西で過ごした4日間は最高のものとなりました。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、絶叫マシンに大興奮し、京都では古き、良き、日本の文化を肌で感じました。一生の宝物として、忘れることはありません。

日常生活にも感慨深いものが多くありました。テスト勉強で仲間と教えあったこと。席替えで夢のような席となったこと。真っ暗になるまで部活動に励んだこと。仲間と夕暮れの道を帰ったこと。思い返すとキリがありません。しかし、失敗もたくさんありました、遅刻をしてしまったり、お弁当箱を持ち帰るの忘れて腐らせてしまったり、テストで驚くほど低い点数をとってしまったり・・・それでもその失敗から学び、仲間と助けあいながら、今日までの日々を駆け抜けてきました。

この学年は笑顔があふれている学年でした。この3年間は、新型コロナウイルスの制限があり、決して、楽な道のりではありませんでした。しかし、それ以上に仲間の笑顔がありました。3年生になり、マスクを外しての生活ができるようになった、その時の仲間の笑顔は、真珠のような輝きを放ち当たり前の日常の尊さを感じさせてくれるものでした。3年間の日々を共に過ごした仲間にあふれんばかりの感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとう。

3年間、私たちがこうして過ごせたのも、多く人の支えがあってのことでした。日々の学校の環境を整え、管理していただいた主事さん方、経営企画室の方々、毎日の学校生活にご理解をいただいた地域の皆様、共に学び慕い続けてくれた後輩たち、人間としてあるべき姿を教えてくれた先生方、そして、毎日、笑顔で送り出し、今日まで育ててくれた保護者の皆様、私たちに学びをくれたすべての方々に心から感謝申し上げます。

在校生の皆さん、小岩高校を君たちに託します。私たちは旅立ちます。小岩高校で学ぶことができて、本当に幸せでした。ありがとうございました。

結びになりますが、小岩高校のさらなる飛躍と発展を祈念いたしまして、第59生卒業生代表の言葉とさせていただきます。

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校歌斉唱

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卒業生の歌 【合唱】「旅たちの日に」

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保護者の皆さんに感謝の気持ちを伝えながらの卒業生退場

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保護者の皆様からも暖かい拍手をたくさん頂きました。

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先生方の作った花道を通って、本当に卒業する実感がわいてきます。

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先生方の暖かい激励の拍手を受け、卒業生はそれぞれの道を歩んでいきます。卒業おめでとう!!