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2023/12/21 行事・学校生活
生成AI研究校として生成AI研究授業の授業公開をしました!!
都立小岩高校は、生成AI活用に向けたパイロット的取組を推進するため、生成AI研究校(都立高校では9校)に指定を受けています。
令和5年9月26 日に指定した9校の研究校では、安全性が担保された専用領域で生成AIを活用し、AIリテラシーの指導方法や授業等における活用方法、教職員の校務の効率化に向けた活用方法等について研究を進めています。
12月21日(金)に都立小岩高校で、生徒たちが生成AIに触れ、今後の活用に向けて大切なことを学ぶ授業を公開しました。
まずはじめに、本時の授業のねらいについて、生徒と先生が共通理解してから、授業に入っていきます。
生成AIとは何か…基本的なことについて、学んでいきます。
何でも生成AIに頼ることなく、自分を成長させるために、適切な場面で、有効に活用することが大切であることを確認しました。
生成AIの一番の課題である「ハルシネーション(幻覚)」(AIが事実基づかない情報を生成すること)という事象について、理解を深め、情報を正しく確認することの重要性を学びます。
生徒が生成AIに都立小岩高校の住所を訪ねてみると・・・江戸川区西小岩一丁目24-1とハルシネーションの解答がありました!!
(正しくは江戸川区本一色三丁目10-1)
ハルシネーションが起こっていた場合、何を根拠にハルシネーションが起こっているか判断したかを回答することで正しい情報確認を確実に行うようにします。
生徒が実際に使ってみて、誤った情報が含まれるかを試しました。
現状の生成AIは、最新の情報については「ハルシネーション」が起こりやすいことが生徒たちの様々な質問で明らかになってきました。
京本大我の父ですか?の質問に対して、お笑いコンビの「ダウンタウン」の松本人志さんですという珍解答がありました!!
GPT-3.5とGPT4.0とのハルシネーションの違いについて、確認をしました。
AIアシストを活用して、自らの学習に役に立つ三角関数問題を出すプログラミングをしてみることにチャレンジしてました。
AIアシストから「あなたが三角関数の基礎についてあいまいに感じていることを理解しました」「今回、あなたが相談したい特定の関数は何ですか」と回答があり、三角関数のグラフがあいまいであることを相談しました。
(1)生成AIを使用する場面を適切に考えること
(2)ハルシネーション(AIが事実基づかない情報を生成すること)に気をつけること。必ず、根拠のある情報確認をすること
(3)自分が学び、成長するためにうまく生成AIを活用すること(うまく活用すれば、個別最適学びの先生になりうる)
ことをみんなで確認をして、授業のまとめをしました。
この研究授業には、たくさんの報道機関の方も来校されました。生徒の代表がインタビューに答えました。
「調べた情報は信用していたところがあったので、安易に信用してはいけないな」
「いろんな情報を見て、どれが一番合っているのか探していきながら(生成AIを)使いたいと思います」
今回の研究授業で実際に体験したことを活かして、自らを成長させるために、うまく生成AIを活用できる生徒たちになることを祈念しています。