ニュース

2023/09/14 行事・学校生活

アスリート派遣等による体育の授業を実施しました!!

 令和5年9月12日(火)にロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した男子体操の田中和仁選手をお招きして、アスリート派遣等の体育の授業を実施しました。

この事業は、スポーツ庁が委託している事業で、子供たちがアスリートとの直接的なと触れ合いの中で、「わかる」と「できる」を体感し、運動の多様な楽しみ方やできる喜びを味わうことを通して、体育の授業等でで学んだことを日常生活に活かした望ましい運動習慣の形成など、体力・運動能力の向上に資するための体育授業等の充実を図ることを目的として実施するものです。

小岩高校では、3年生の自由選択の授業で学校設定科目「上級スポーツ」を選択している生徒を対象にこの授業を実施しました。その授業の様子を写真を中心にご紹介します。

CIMG0786.JPG

校長が「上級スポーツ」選択者の皆さんが、今日の特別授業を「楽しむ」こと。「できた喜び」を体感すること。そして、そのスポーツの楽しさやできた喜びを将来の人生の中でそれを周囲の仲間や未来の子供たちにうまく伝えることができるようになってくださいと話しをしました。

CIMG0794.JPG

ロンドンオリンピック体操銀メダリストの田中選手の特別授業開始。部活動についての話で生徒の気持ちをつかんでいきます。CIMG0803.JPG

現役を引退する時の種目別「平行棒」の演技の動画を生徒に見せながら、「体操人生」の中で大切にしてきたことについて話がありました。1⃣「あきらめずにベストを尽くしがんばること」2⃣「仲間を大切すること」3⃣「感謝の気持ちをもつこと」について、具体的な話を生徒にわかりやすくお話していただきました。

CIMG0821.JPG

いよいよ特別授業のスタートです。まず始めに、3チーム対抗で「1分間に何回馬跳びができるでしょうか大会」をしました。

CIMG0831.JPG

1回戦の結果はAチームの圧勝でした。そこで、各チームで回数を増やすために作戦会議をして2回戦に臨みました。

生徒たちは「スピードを上げる」「役割分担を明確にする」「速く飛べる人に活躍してもらう」等の意見を出していました。

CIMG0850.JPG

スピードとテンポアップを図るAチーム(右側) 

CIMG0852.JPG

早く跳べる一人が折り返し連続跳びをして、次に早く跳べる二人が連続跳びをすることでより多く跳ぶ作戦をとったCチーム

この結果、Cチームが合計158回となり、トップとなりました。そして、更に、各チームでより速くより多く跳ぶための作戦会議が行われました。

CIMG0861.JPG

左側のBチームは、Cチームの作戦に更にアレンジを加え、右側のAチームも同じように2つのグループで分担して回数を増やす工夫をしました。

CIMG0878.JPG

Cチームは3人組のメンバーが2つの馬をグルグル回るように連続跳びの方法を変えてチャレンジしました。

CIMG0881.JPG

馬跳び3回戦で、田中選手の格言の1⃣「あきらめずにベストを尽くしがんばること」を実践した生徒たち

CIMG0885.JPG

3回戦の結果は、Cチームの作戦をアレンジしたBチームが人数が一人少ない分、1番跳んだ人を2倍して良いという特例ルールをうまく活用して200回という記録を出しました。

CIMG0889.JPG

2時間目のマット運動に向けて、田中選手の前転の師範演技(手指、足先までしっかりと伸ばした模範的な演技)CIMG0890.JPG

前転演技終了後の正しい姿勢に生徒たちは拍手喝采でした!!

CIMG0893.JPG

マット運動の中では大技の「後転倒立」の導入部分

CIMG0894.JPG

一気に、両足が天井方向へスーっと伸びていき、静止時間の長い倒立と仕上げていきます。

CIMG0902.JPG

続いて、倒立前転。こちらも長く安定した倒立から身体を傾けていき、柔らかい前転に仕上げていきます。

CIMG0910.JPG

生徒たちに「絶対にマネしないでね!!」と念押しをしてからの「バク転!!」

CIMG0913.JPG

「本当に絶対にマネしないでね!!」と強く念押ししてからの「バク宙!!」

CIMG0926.JPG

休み時間に「後転」がうまくできない生徒に、頭の真上に両手を組んで後転すると身体が曲がらずできるようになるとアドバイス

CIMG0931.JPG

アドバイス通りに後転してみると、マットに対して身体がまっすぐになり、かなり改善されました。

CIMG0935.JPG

2時間目の導入の柔軟体操。上半身全部を両足にピッタリとつける前屈の柔軟体操の師範演技。CIMG0950.JPG

180度開脚の前屈で抜群の身体の柔らかさを披露する田中選手。

CIMG0957.JPG

後屈なら、ここまでできます!!とチャレンジする生徒

CIMG0966.JPG

本日の授業のゴールの「ハンドスプリング」の手の付き方と足の振り上げの導入練習

CIMG0978.JPG

田中選手の前転をイメージして、手、足や身体の美しさをイメージして丁寧に前転します。

CIMG0985.JPG

顎を引いて、おへそをしっかり見ての後転。

CIMG0997.JPG

手をついたとき、両手の間のマットをしっかり見ることにより、バランスよい側転になることを意識してみました。

CIMG1006.JPG

ハンドスプリングの助走からの両手の振り上げを馬跳びのグループごとに練習しました。

CIMG1023.JPG

ソフトマットに向かって、倒立から背中をそらしながら、ハンドスプリングの回転の感覚を身体に覚えさせていきます。

CIMG1042.JPG

高さのある田中選手のハンドスプリングの模範演技

CIMG1057.JPG

倒立から背中をそらしてブリッジで着地をする練習

CIMG1061.JPG

見事にハンドスプリングができた瞬間!!「やった~~!!」

縦1.JPG

縦2.JPG

縦3.JPG_1

田中選手からの特別授業を受けた生徒たちのアンケート記入の様子

CIMG1070.JPG

参加生徒で感謝の気持ちを込めての御礼のあいさつ。

CIMG1083.JPG

ロンドンオリンピック体操競技「銀メダリスト」の田中選手を囲んで、ハイポーズ!!

CIMG1094.JPG

写真撮影の後に田中選手のロンドンオリンピック「銀メダル」を生徒一人一人が手に取って「銀メダル」の重さを体感させて頂きました!!

ロンドンオリンピック体操競技銀メダリストの田中選手による特別授業は、自由選択の上級スポーツの授業の受講生徒にとって、本当に良い思い出となりました。また、特別授業でスポーツの楽しさを体感し、できなかったことができる喜びを体感できた授業でした。

今日の授業のスポーツの楽しさやできた喜びを将来の人生の中でそれを周囲の仲間や未来の子供たちにうまく伝えることができるように期待しています。