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2023/05/04 行事・学校生活

生徒主体の深い学びを引き出す良い授業実践の取り組みについて(地理総合)

小岩高校では新学習指導要領の実施に伴い、指導と評価の一体化と基礎的・基本的な学力の定着、生徒主体の学びの場面の増大、対話的(自問自答・ペア学習)で深い学びの主活動場面の設定、個別最適な学びの追求、デジタル技術の活用した授業実践を推進しています。

そこで、今日は1学年の「地理総合」の金城先生の授業実践をご紹介いたします。

1 「授業のねらい」=「授業の主活動」=「評価の観点」とした教材準備をする。

この日の授業は「時差」についての理解を深め、時差の違いが私たちの生活に与える影響を説明できることを授業のゴールであることを生徒に視覚的に提示します。

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今日の目標をスライドで視覚的に提示をする金城先生

 

2 基礎的・基本的な学力の定着する場面を効果的に設定する。

3 わからない場合は立ち歩きも許可して、自ら学びやすい仲間と主体に学ぶ場面を作っている

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教科書を見ながら、「時差のしくみ」や「時差と生活」について、プリントの(   )の穴埋め問題に取り組みます。

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一人1台端末を活用して、わからないことは自ら調べて、周囲の仲間に伝えます。

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基礎的、基本的な学習が視覚暗記ではなく、書いたり、言ったり、ペアで問題の出し合い等の学びの工夫により基礎的・基本的な学びの定着となるようなクラスの雰囲気を作っていきます。みんなで相談しながら、本当に楽しそうにプリント学習を生徒たちが主体的に取り組んでいました。

そして、いよいよ、本日の目玉となる「時差の計算」です。

【問題1】

東京(羽田)を1月15日の午後5時に出発する航空機でサンフランシスコ(西経120度)に向かう。サンフランシスコには、現地時間の午前9時に到着予定である。搭乗している時間(所要時間)は何時間だろう?

【問題2】

日本時間の9月8日の午前2時から、ロンドンで行われるサッカーの試合が生中継される。日本時間の9月8日の午前2時は、ロンドンの現地時間では何日の何時だろうか?サマータイム制度も考慮に入れて計算しよう。

4 生徒が自ら考えたり、活動したり、生徒主体の学びの時間が授業の20分以上を設定できている。(生徒の頭の中が働いている状態を意図的につくっている)

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時差の計算問題にヒントを出しながら、生徒同士の学びあいを優しく見守る金城先生

時差の計算ができた生徒は金城先生に計算式の説明にいきます。そして、合格した生徒は「Student Teacher」という称号をもらい、わからない生徒に教えて回ります。

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「Student Teacher」に時差の計算を教わり、「そうか。わかった~!!」とわかる生徒を増やしていく様子

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「Student Teacher」が黒板でヒントを出す様子

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「Student Teacher」が黒板で解説をして、全体で最終確認をする様子

5 授業の最後に「授業のゴール」についての確認場面が5分以上確保され、生徒自らが、できていること、できていないことの確認場面がある。

最後にプリントに「時差の違い」が私たちに与える影響について、具体例を挙げてプリント記入をして、今日の授業で自らが学んだことを自分の言葉で書いて、周囲の仲間と互いに確認をしていました。