校章

東京都立浅草高等学校 定時制

卒業生紹介

令和4年度卒業
仲宗根 空輝
株式会社 枝堀園(造園業・土木業)

 私は3年生になって進路の事を考えたとき“自分のやりたいこと”について考えました。中学生のころから植物に携わることに楽しみを感じていたので、庭の植物を手入れしたり街路樹施工ができる造園業に就きたいと考えるようになりました。

 夏休みに入り、3社見学に行きました。どの会社も、日中の暑い中の作業で疲れているはずなのに、そんなことは一切感じさせない笑顔で私の質問に答えて下さる姿を見て“造園業”に憧れを抱くようになりました。会社見学と同時に、面接練習にも力を注ぎました。夏休み最初の合同練習では、言いたいことも定まらず、自分自身に「何やってんだ!」と思い少し落ち込みました。練習して感じたことは、当日何を聞かれるか分からないので、伝えたいことを頭に描いて挑むことが大切だと思いました。暗記してしまうと緊張して忘れることもあるので、実際にやってきたことや、考えていることを丁寧な言葉で伝えられれば良いのだと思います。採用試験当日、練習してきた自信もありましたが結果が出るまでは落ち着きませんでした。採用という結果を聞いた時、これまでの努力が報われた気がしました。最後に、一人で悩むことはやめろということです。学校には、担任の先生や、進路部の先生がいます。先生方にたくさん相談すると、協力してくれていろいろな選択肢を一緒に見つけてくれます。何もやりたいことがない人や、これで大丈夫かなと不安を持つ人はすぐに相談しましょう。そうしたらきっと良い答えが見つかります。今後も頑張ってください。

令和4年度卒業
斉藤 歌恋
亜木津工業 株式会社(一般事務)

 私は以前から人のことを陰から支える仕事に就きたいと考えていました。また、物事をコツコツと行うことが好きなので「縁の下の力持ち」のような存在の事務職は私にとって多くのやりがいを感じられる仕事だと思い、事務職を目指すようになりました。

 夏休みに入り、何社か会社見学をしました。会社見学では実際に職場の環境を見ることができ、会社で働いている方から直接お話を聞くことが出来る貴重な機会でした。応募する会社を決定した後は、ほぼ毎日進路指導室に通い面接練習を行いました。練習を始めたころは、話す速度が極端に変わってしまい、面接で聞かれる自己PRや志望動機も自分の伝えたいことが分からなくなり、言葉が詰まってしまうことが多くありました。“このままでは内定を頂くことはできない”と思い、可能な限り、進路指導の先生に練習に付き合っていただきました。毎回、練習の最後に良かった点と改善点を教えて頂いたことで、どこを直すべきかが明確にわかり“次はここを頑張ろう”と前向きな練習を繰り返しました。そして就職試験当日、緊張はしたものの繰り返し練習を行ったことで、伝えたいことをすぐ言葉にできて悔いなく面接試験を終えることができました。

 この経験から、進路活動は一人で頑張るのではなく、先生方や家族が協力してくれるからできるということ、日々の努力を継続し粘り強く頑張ることの大切さを感じました。これを読んでいる皆さんも自分の努力で内定がいただけるよう、“もっと準備しておけばよかった”と後悔しないよう、進路活動に励んで下さい。

令和4年度卒業
丸山 直希
千葉工業大学 先進工学部(公募推薦)

 私は高校2年生の終わりに、福祉施設における人材不足の問題に興味を持ち、福祉ロボットについて学びたいと思うようになりました。それから理工学系の大学を探し、説明会に参加しました。そこでは、先輩方の研究に実際に触れることができ、資料ではわからない熱量や研究の面白さを体感することができました。3年になってからは、公募や共通テスト、一般入試とあらゆる対策を同時に行い、結果として公募推薦で合格することができました。

 私が公募推薦で合格できた理由は3つあると考えます。一つ目は面接対策の徹底です。多くの先生方に練習して頂き、様々な質問に対する解答を簡潔にまとめ、発言に含まれる単語についても調べ、相手の目を見てゆっくり話す練習を繰り返しました。二つ目ですが、公募の試験では学力テストを行わない代わりに、面接の中で口頭試問のような質問がある可能性があったため、勉強を欠かさずに行いました。三つ目は評価を高める努力を惜しまないことです。毎日学校に登校し、テスト前は復習し、提出物を出せば評定を上げることができます。持てる“強み”を増やすために欠かさず行うことが重要です。最後に、進路活動というのは大きな不安や焦りがついてきます。そんな時は、周りの先生をめちゃくちゃ頼って下さい。貴方を応援してくれる人、助けてくれる人は絶対にいます。周囲の人を頼りながら全力で挑んでください。そうすればきっと良い結果が出ます。

 頑張れ浅高生!

令和4年度卒業
末吉 秋月
東洋大学 文学部(一部)(公募推薦)

 私は“推し”について理解を深めるために大学を受験しました。

 大学進学を決めたのは中学生の時でしたが、行きたい大学を決めたのは高校3年生の時でした。長い間大学選びに悩んでいましたが、何を学びたいか考えた時に“推し”について学べる大学に行こうと決意しました。

 学校推薦で受験すると決めたのが試験の約2か月前、試験には小論文があり、過去問を調べてみるとテーマが日常生活で考えないような倫理の分野が多かったので、倫理の先生をはじめ社会科の先生方に面倒を見てもらいながら、ほぼ毎日書きました。試験の3日ほど前には時間内で小論文を書く練習もしました。面接は、担任や進路の先生にお願いをして何度も練習を重ねました。おかげで当日は小論文もうまく書け、面接も手ごたえを感じられました。合格が決まった時には多くの先生に喜んでもらえたことが印象に残っています。

 私は、受験までの期間がとても短く合格できるか不安でしたが、周りの人に助けてもらったことや、“推し”のために全力で努力したことで合格できたと思っています。早いうちから努力することに越したことはありませんが、短い期間でも努力すればいい結果を残せることを知ってもらえたら嬉しいです。受験は大変ですが、みなさんが全力で努力し良い結果を出せることを願っています。

令和4年卒業
木田 花恋
千葉県千葉市職員 学校事務

 私は、3年生の5月末に公務員になろうと決めました。それまでは大学進学と迷っていた為かなり遅いスタートだったと思います。その為今年は試験を模試の気持ちで挑み、卒業後公務員専門学校に入学し公務員になろうと考えていたのでリラックスした気持ちで始めることができました。

 勉強に専念する為アルバイトは辞め、3校の専門学校と校内の公務員講習会に毎週参加し、配布される解答解説付き小冊子を使い知識を積み重ねました。スタディサプリも活用し、政治経済や数的処理に特化した特別授業を行うなど公務員指導に注力してくださりました。遅くまで各講習に参加するのは大変でしたが、着実に知識が身に付いていき楽しかったです。

 試験に挑む中で大事だと感じた事が2つあります。2次試験の対策に早く取り掛かる事、SNSを駆使する事です。二次試験対策は一次試験を突破しなければ意味がないと疎かになりがちですが早く取り掛からないと論作文の型やテンプレートを身に付けられないと実感しました。夏休みに入ったら週1回は論作文を書くこと、LINEの公務員受験用オープンチャットを活用しYouTubeで裏技や語呂合わせ動画を視聴することをお勧めしたいです。

 最後に、公務員を目指そうと決めたら専門学校の先生や学校の先生が全力でサポートしてくれます。その分期待に応えられるよう全力で頑張ってみてください。きっと良い結果がついてくると思います。