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2025/03/10 お知らせ

校長だより203-多摩の制服

多摩高校の制服について書かせていただきます。

多摩高校8回生で世界的に活躍された花井幸子氏は、多摩高校を卒業して就職し、夜間は都心に通って学び、およそ九年後にデザイナーとして独立しました。 花井氏は多摩高校在学中も好きな絵を描き続けていたということです。 この好きなことに没頭できるという気風は、現在の多摩高校にも受け継がれています。 なお、創立六十周年記念の制服は花井氏によるデザインでした。花井氏は創立60周年に向けて緞帳のデザインを依頼され、多摩高校を訪問されましたが「緞帳よりも、制服のデザインをさせてください ただで構いません ぜひ」とお願いされたということです。 日本初のデザイナーブランドの制服として、当時はセンセーショナルなほど人気が出て 雑誌にも取り上げられるほどでした。

なお、現在の制服は創立100周年に向けてYUKIKO HANAIブランドのデザイナーやスタッフの方々によりデザインされたものです。創立100周年に向けて制服のデザインを依頼した際、花井氏は「私の数々の仕事の中でも、日本初のデザイナーブランドの制服として、オリジナルの、ただ一つのデザインをお届けできたことは、私の喜びであり、大切な宝物です。そして、この制服に包まれた青春時代を、美しい思い出として刻む多くのみなさんがいることは、私の誇りでもあります」と述べています。 令和4年10月に花井幸子氏はご逝去され 創立百周年記念式典にお招きすることはできませんでした。

制服マネキン