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東京都立立川国際中等教育学校

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2022/10/31 タチコクギャラリー

本校の生徒が国際ボランティア留学をしました

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今回は、様々な形で世界の舞台において活躍を目指す生徒を紹介します。

 令和4年7月31日(日)から8月13日(土)まで、本校5年生の福本 彩花(ふくもと さやか)さんがアフリカ大陸にあるタンザニア連合共和国(以下、「タンザニア」とする。)へ国際ボランティア留学に行ってきました。

 今回から3回に分けて福本さんのタンザニア連合共和国での経験をお伝えします。

 将来、福本さんは、小学校教育に携わりたいと考えており、留学するのであれば、語学留学ではなく世界の教育状況を自分の目で見るための留学をしたいと強く考えていました。福本さんは、3年生の時に留学の申し込をしましたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、度重なる延期の末、本年7月にタンザニアへの留学が実現することができました。

 留学前日、福本さんは、初めての海外留学に対してどうしようもない不安に襲われて号泣してしまったそうです。涙は出発の空港でも収まらずに、その状態で飛行機に搭乗したそうです。タンザニアへ向かうには、ドーハまで11時間のフライトをして、4時間のトランジェット後に更に8時間のフライトが必要でした。福本さんにとって、この約23時間がとても意味のあるものになったそうです。号泣して飛行機に搭乗した福本さんですが、フライト中に少しずつ心境の変化があったようです。フライト初期は、「この先、一人だからやるしかない。」「ここまで来たら大丈夫。」と少しずつ変化をして、タンザニア空港に到着した時には、「吹っ切れた、なんとかなる。」と思えたそうです。

 福本さんは、タンザニアのマサイスクールがボランティアの活動場所に指定されました。マサイスクールは、3歳から6歳までの40程度の児童が通っており、日本の幼稚園とは違い楽しく遊ぶだけでなく公用語のスワヒリ語以外の外国語(英語)を学習したり、足し算や引き算などの算数を学習したりするそうです。

 福本さんは、留学2日目から教壇に立ち、4歳から5歳児クラスで英語や算数を教えたそうです。福本さんが教壇に立つ前に、担任の先生が授業のお手本を見せてくれたのですが、あとは、”Free”と伝えられて、自分で考えて授業をしなくてはいけない状況に慌てたそうです。そんな状況を福本さんは、「いきなりだったので、とても緊張しました。だけど、凄くたのしかったです。」と話してくれました。また、福本さんは、児童らが英語も算数も自分が日本で学んだ方法に近い形で勉強していることに大変驚きがあったり、ボランティアの最中に児童同士の喧嘩をする場面で、泣いている児童に対して言葉が通じないことで、上手に慰めることができなかったりしたことが印象に残っていたようです。

 不安で号泣したことからスタートした福本さんの国際ボランティア留学。初日を終えた福本さんは、「意外とやれば、何でも乗り越えられる。」という心境になり、2週間のタンザニアでの留学は始まりました。