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東京都立立川国際中等教育学校

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2021/12/28 タチコクギャラリー

12月24日(金) 第2学期終業式 校長講話

無題    皆さん、お早うございます。

   昨日は第4・第5学年の芸術鑑賞教室が行われました。内容は「日本の伝統文化」で、TV「笑点」の大喜利メンバーの三遊亭好楽師匠を中心とした「落語」と、傘回しをはじめとした曲芸「太神楽」を鑑賞しました。三遊亭好楽師匠は笑点の大喜利と同じくピンク色の色紋付を着用していました。笑いがあり、曲芸があり、一足早い正月を感じることができました。

 さて、今年も残すところ、あと8日間です。

今月、1日には今年の「新語・流行語大賞」が発表されました。エンゼルスの大谷翔平投手の活躍を表した「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞を授賞しましたね。

また、12月13日には1年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」が京都の清水寺で発表され、こちらは「金」の文字が選ばれましたね。今年は、東京五輪で日本人選手が多数の「金」メダルを取ったことや、大谷翔平選手が大リーグでMVPを獲得、将棋のプロ棋士の藤井聡太さんの最年少四冠達成など各界で「金」字塔を打ち立てたことなどを列挙されていましたね。まさに、今年は大谷選手の活躍と東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に代表される年でした。

 本日は3点お話しをします。

1点目は、今年も新型コロナウイルス対応で始まり、新型コロナウイルス対応で終わる感じがします。

Withコロナです。今後も立川国際では、「感染しない、感染させない」をモットーに新型コロナウイルス感染症対策することが大切です。この年末年始はしっかりと新型コロナウイルス感染症対策をしっかり取ってください。この冬休み、決して気を緩めることがないようにしてください。

 2点目の話です。皆さんは「ジェンダー」という言葉を聞いたことがあると思います。関心を持ち探究等で詳しく調べている人もいるかと思います。現在、世界的な大きな課題となっています。ジェンダー(gender)とは、生物学的な性別に対して、社会的・文化的につくられる性別のことを指します。社会的・文化的に形成される性別のことで、男らしさや女らしさといった特定の社会で共有されている価値観などによって形作られる、男女の役割やその相互関係を含む意味合いをもちます。国連でも取り上げられており、SDGsの5でもあります。ジェンダーによる男女差別をなくして、一人一人の実力がいかされて、安全で安心して暮らせる世の中をつくっていくことは、全世界の課題となっています。

 さて、本校での今後の取り組みについてお話をします。本校の制服そのものは変えませんが、来年4月からは性による区別をなくしブレザー、ズボン、スカート等は選択式とすることで、現在調整をしています。スラックスとスカートの2種類から選ぶことができ、性差のない「ジェンダーレス制服」とします。本校の中にあるジェンダーの課題に対して、今年度の第3学期に生徒会役員と共に一歩を踏み出します。

 私からは灰谷 健次郎の『ひとりぼっちの動物園』に掲載されている詩を一つ紹介します。

「あなたの知らないところにいろいろな人生がある。あなたの人生がかけがえのないように、あなたの知らない人生もまたかけがえがない。人を愛するということは、知らない人生を知るということだ。」

 本校は「国際」を冠する学校として多様性を大事にする学校です。

 最後に、6年生の皆さんにお話しをします。

 日頃の君たちの、早朝から放課後遅くまで取り組んでいる姿を見ていて、校長としてもとても感心しています。年明け、15日・16日は共通テストです。焦り始めている人がいるかと思いますが、不安を解消するのは、平常心で、焦ることなく、淡々と、一歩一歩、最後までコツコツと積み上げることです。自分を信じることです。そして、身近な人に相談することです。それだけです。応援しています。

成果を十分に出すために、この冬休み中も含めて新型コロナウイルス感染症対策、併せて、インフルエンザ対策も徹底してください。

 私からの終業式の挨拶は以上になります。3学期始業式に元気な顔を見せてください。