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東京都立立川国際中等教育学校

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2021/10/27 タチコクギャラリー

10月20日(水)前期課程朝礼 校長講話

 皆さん、お早うございます。久しぶりの朝礼となります。

 今週に入り、めっきり寒くなりましたね。昨日(10月19日)は最高気温が立川市では15~16℃でした。今日(10月20日)は暖かくなりますが、今後は寒くなるとのことです。先日は最高気温がこの時期に30℃近くなる日もありましたね。

 衣替えの時期になり、皆さんの制服が冬服になりましたが、季節の変わり目、気温差が激しい時には、体調を崩さぬよう、注意してください。

 今日は、先日、新聞を読んでいて知ったことをお話します。皆さんはご存じかもしれませんが、この日々の天気の移り変わりなど局地的で短期的な現象を「気象」と呼ぶのだそうです。それに対し、地球全体や大陸といった広域における天気や気温などの長期的な傾向を「気候」というそうです。

 さて、その気候変動をコンピュータで予測する先駆的な手法を開発した真鍋淑郎(しゅくろう)さん(90歳)がノーベル物理学賞に輝きましたね。

 気候変動をコンピュータで予測する手法を開発し、地球温暖化や気象の最先端の研究の基礎、礎になっているとのことです。

 温暖化で日本では集中豪雨や台風に伴う大雨が増えています。また、世界を見ても、ドイツでの大洪水、アフリカでの干ばつが大きな問題となっています。こういったことの予測、身近な天気予報から始まり、集中豪雨、ゲリラ豪雨(局地的豪雨)、台風に伴う大雨などの予測、そして地球規模の「気候」の予測。どのようにして、こんなに精度の高い予測ができるのだろうと思っていました。

 真鍋さんはその礎を築いたのでした。地球全体を細かい格子状に分割して、コンピュータを活用して気候を予測しているとのことです。細分化して、細分化したものを積み上げる手法、後期課程で学習する数学の微積分学に通じているのかと思います。

 日々その予測の精度の高さは、本当に凄いものだと思います。

 さて、その真鍋さんがこのように話しています。

 『勉強は「楽しむことが大切」。』

 「好きこそものの上手なれ」とも言います。

 皆さんも、勉強に限らず、部活動や趣味、読書、何でもいいですので、何か1つは、楽しく徹底して、集中できるものをもつようにしてください。そのことが、将来に生きてくるはずです。

 次に、新型コロナ感染症対策についてお話をします。

 感染者数は減少していますが、新型コロナウイルス感染症対策をしっかり引き続き行っていく必要があります。「感染しない、感染させない」をモットーに今まで行っている感染症対策、「不織布マスクの着用」「手洗い」「消毒」「うがい」「ソーシャルディスタンス」「換気」「健康チェックの徹底」「黙食」「三密を避ける」さらに、「不要不急の外出を避ける」などを行っていきましょう。そして、体調がすぐれないときは無理をせず、我慢をせず、部活動、平日の講習、行事等は連絡をしてお休みをしてください。そのことが、立国生の皆さんを守ることになります。

 よろしくお願いします。

 

本日は以上2点、ノーベル物理学賞を受賞した「真鍋淑郎(しゅくろう)」さんと「新型コロナ感染症対策」についてお話ししました。