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東京都立立川国際中等教育学校

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2021/04/08 タチコクギャラリー

4月6日(火)「着任式」「始業式」

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  「何組になるのだろう。」「担任の先生は誰になるのかな。」「仲の良い友達と一緒のクラスがいいな。」様々な思いで登校してきたことでしょう。4月6日(火)、令和3年度の「始業式」を迎えました。新しいクラスの教室で、担任の先生の話を聞いて、クラスのメンバーの顔を見て、どんなことを思ったでしょうか。「よしっ、頑張るぞ!」という意欲が湧き出てきたでしょうか。放送による「着任式」「始業式」の後、それぞれの学年で学年集会が行われ、学年の担任の先生・副担任の先生の紹介と先生方の話がありました。この4月に立川国際に着任した先生との新しい出会いもありました。令和3年度のスタートラインに立った立川国際の生徒たち。新たな目標を胸に、力強く進んでいきましょう。

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【校長講話】

  令和3年度の学校生活が始まりました。昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策を講じながらの新年度の始まりです。東京都の感染者数は依然と高い数値となっています。また、変異したウイルスも出現しています。引き続き新型コロナウイルス感染症対策として、三密の回避、ソーシャルディスタンスの確保、消毒、健康チック、黙食等の徹底をしてください。各自が「感染しない、感染させない」と高い意識を持ってください。一人一人がルールを守ることが大切です。

さて、私から年度の初めにあたって2点お話しします。

  1点目は3月の修了式でもお話ししたように、こういう時こそ、前を向くことを大切にしてくださいということです。先日の水泳の池江璃花子さんが日本選手権にて女子100mバタフライで優勝し、400mメドレーリレーオリンピック代表に内定しましたね。白血病の治療で入院していましたが、2019年12月に退院し、水中での練習再開から約1年でこの大会を迎えました。退院当時は体も細くなり、筋肉も落ちてしまっていました。それでも、「前を向くしかない」と本人は話していました。そして、この1年間を「辛くて、苦しくて、でも楽しくて、誰よりも充実した日を過ごすことができた」と話しています。今回のオリンピック内定に関して、新聞では「奇跡の復活」などの見出しがついていましたが、多くの人が驚き、そして感動したのではないでしょうか。前を向いて目標に向けてコツコツと積み上げてきたのでしょう。それでも池江選手は「目標は2024年パリ五輪でのメダル獲得」と強調しており「一歩ずつできるとこから頑張ります」と話しています。素晴らしいですね。

  昨年、エレノア・ルーズベルトの「暗闇(くらやみ)を不安に思うより、一本のろうそくに火を灯しなさい。」のお話をしました。こういう時こそ、目標をしっかり持っていることが大切です。目標が新しい勇気をもたらし、再び強い気持ちにしてくれます。こんな時だからこそ、より目標や希望をしっかり持ち、前を向き続けてください。

  2点目は、毎日の10分間の「朝の読書時間」を大切にしてくださいということです。3月に立川国際を卒業した第8期生の卒業生が自らの受験経験から、後輩の皆さんへアドバイスをA4用紙1枚にまとめて書いてくれています。勉強の仕方だけでなく、ストレス解消方法など、とてもためになることが多く書かれています。是非、時間があったら読んでください。その中に、特に前期生に向けて朝読書の時間を大切にすることを書いている人達がいました。

   現在、大学受験は入試改革が進んできています。その改革の柱の一つに読解力が求められています。センター試験から共通テストへと変わり出題方法も従来のものとは異なるものになっています。これは、経済協力開発機構(OECD)の学力到達度調査PISAの結果、日本の読解力が15位に後退したことが一つの大きな要因になっています。勘違いしないで欲しいのは、読解力は大学受験に必要だからという話ではありません。社会人になっても、人とコミュニティを築くうえでも、将来にわたって読み解く力は必要だからです。例えば評論などを読み、論理的読解力を身に付け、身の回りや出来事、自分の内面と結び付けながら読み解いていくことで多角的なものの見方を身に付ける練習にもなります。また、文学作品を読み、自分とは全く境遇の違う人、考えが異なる人、自分がしたことがない体験をしている人に対しても共感できる力、情緒的読解力を身に付け、立場の違う人たちへの共感力が付きます。これらは、将来にわたってとても大切な社会人として必要な資質、能力だからです。だから、大学入試改革が行われてきているのです。一言でいうと、視野を広げ、社会を築ける人、貢献できる人になるために必要だからです。是非、朝読を大切にしてください。

 新年度の挨拶にあたって2点「前を向くこと」「朝読書」の大切さについてお話をしました。

 最後に、新たな学年の生活がスタートします。このような状況下ですが、日頃から話している「スモールステップ」「継続」「凡事徹底」を柱にして、一日一日を大切にして、コツコツと真面目に継続して取り組み、目標の達成を目指してください。以上で1学期始業式の挨拶とさせていただきます。

【生活指導主任より】

 おはようございます。生活指導部からお話をします。

 まずは、始業式を迎え、新な学年に皆さん進級しました。おめでとうございます。

 ただ、新型コロナウイルス感染症の脅威はまだ消えず、今年度も多くの面で新型コロナウイルスに対応した生活が予想されます。皆さんには、今出来ることに全力を尽くし、明るく楽しく学校生活を送っていって欲しいと思っています。そこで、明るく楽しい学校生活を送るために生活指導部から皆さんに話したいことが3点あります。

 1点目は、学校生活の決まりをもう一度、確認してくださいということです。今日の配布物に生活指導から学校生活の決まりというものを配布しています。各クラスで確認して、しっかりルールを守って学校生活を送ってください。学校生活は、皆さんを指導するために作られたものではなく、皆さんが安全に楽しく学校生活を送るためにあります。一人一人がしっかりルールを守ってください。その中には記載していませんが、新型コロナウイルス対策も忘れないでください。三密を避け、マスクの着用、手指消毒などコロナ禍での新たな生活ルールを今年も継続し、元気に楽しく毎日を過ごしましょう。

 2点目は、毎回話していますが「挨拶」を頑張りましょうということです。明るく大きな挨拶は、それだけで周りも明るくなります。今年度、皆さんに意識して欲しいことは、「挨拶される前に挨拶しよう」です。自分が挨拶をしても、相手が挨拶を返してくれない時があるかもしれません。それでも、挨拶しましょう。相手が挨拶してくれないから挨拶しないでは何も変わりません。自分が挨拶をし続ければ、相手も挨拶してくれるようになります。挨拶は、相手の存在をちゃんと認めていますよというサインです。新年度は、新しい出会いがたくさんあります。相手の心に近づくための、大切なコミュニケーションである挨拶を自らして、人間関係をより心地よく、スムーズにし過ごしやすい学校生活を送りましょう。

 最後は、3月の修了式でも話しましたが、意識を変えて学校生活を送りましょう。元プロ野球選手の松井秀喜さんが大切にしている言葉「心が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる」という言葉を紹介しました。新年度になり、一学年成長した皆さんには、今までの通りではなく、一学年成長した姿を周りから求められます。各々の学年やクラス、委員会、部活動などの立場でそれぞれ求められていることは違うと思います。また、周りから求められる成長をするのは、簡単な事ではないかもしれません。それでも、皆さんに期待したいのは、どんな小さな変化でも良いので成長することを続けて欲しいということです。そのためには、新年度、今までの自分から意識を変えて、より成長した自分を目指し、充実した学校生活を送って欲しいと思います。

 以上3つの点を意識して、今年度の学校生活を送って欲しいと思います。