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東京都立立川国際中等教育学校

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2021/01/20 タチコクギャラリー

1月18日(月)前期朝礼講話「挨拶」(園田副校長)

DSC_0190.JPG「おはようございます。今日は私がこの学校に来てから経験した出来事の中でも、嬉しかったことを紹介したいと思います。

 先日の夕方のことです。近所の郵便局に行った帰りに学校の前の信号で青になるのを待っていると、コンビニの駐車場に本校の生徒が数名いることに気が付きました。信号が青になって渡っていると、その生徒のうちの一人が私に気付きました。私は「さようなら」と挨拶するとその生徒も「さようなら」と言葉を返してくれました。この出来事よりも少し前のことになりますが、私が「給食を一緒に食べようキャンペーン」を始めたときに、廊下で一人の生徒が私に気付き、「こんにちは」と挨拶してくれました。もちろん私も「こんにちは」と挨拶を返しました。他にも、給食の時間に教室に行くと「給食、食べますか」と声をかけてくれた生徒がいました。今日、生徒の皆さんに伝えたい「嬉しかったこと」は、「さようなら」と「こんにちは」の話です。「さようなら」も「こんにちは」も挨拶であることは当たり前の話です。ここで生徒に皆さんに聞いてみたいと思います。「皆さんは、挨拶をしていますか?」挨拶については、物心がついた時から保護者の方をはじめ、学校の先生からも言われていることだとは思いますが、挨拶は人としての基本であり、社会に出るためには絶対に身につけておくべき習慣です。他人と共存する社会で生きるためには必要不可欠です。また、先ほどの話のように、たった一言で相手に幸せを与えることができるすごい言葉の一つでもあります。ですから、皆さんには是非当たり前のように挨拶ができるようになって欲しいと思っています。

では、どのくらい挨拶できればよいのでしょうか。私は次のように考えます。

「学校の中ですれ違う大人に対しては、元気よく挨拶をしましょう。」大人ということなので当然先生を含みます。学校にいる大人は、皆さんの学校生活を支えてくれています。皆さんが知っている人であっても知らない人であっても、校内で大人とすれ違う時には「おはようございます」または「こんにちは」と挨拶をしましょう。今はもちろんマスク越しになりますが…。私がこのように挨拶することを強調するのには、理由があります。挨拶ができるようになると、その人を思いやる気持ちが生まれ、そしてその人を大切にするようになります。人を大切にする人は、人から大切にされます。つまり他人を大切にすることによって、自分を大切にすることになります。「挨拶することによって自分を大切にする」ということにつながります。大切にされているという実感は、人によって差があるかもしれません。ですから大切にされているという実感をなかなかもてない人も出てくるかもしれません。しかし、そんな時には逆にその人のことをそれまで以上に大切にするようにしてみましょう。このことによる効果の出方も人それぞれですが、社会に出るにあたって挨拶をするという習慣は絶対に必要です。今日この後からの皆さんの行動に期待します。」