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2025/11/11 学習活動・探究活動
【SSH(文系)企画】 毎年恒例!中村元哉先生ワークショップⅢ「高校生と大学教授・高校教員が憲法について歴史的に考える」開催される!
【SSH(文系)企画】 毎年恒例!中村元哉先生ワークショップⅢ「高校生と大学教授・高校教員が憲法について歴史的に考える」開催される!
2025年11月8日(土),1年~3年の30名が参加して,東京大学教授中村元哉先生のワークショップがおこなわれました。3年連続となる中村先生の講義ですが,今年は1年と2年から3人の学生レポーターが出て発表をおこない,それを中村先生がまとめ,総合討論をおこなうという形式をとりました。学生レポーターは,アメリカ独立宣言と合衆国憲法,オスマン帝国憲法とトルコ共和国憲法,大日本帝国憲法と日本国憲法についてそれぞれパワーポイントを使いながら特徴や課題を発表します。中村先生は近現代中国史における憲法の歴史と女性参政権の実現について紹介して下さいました。その後,参加した生徒たちから積極的な発言や質問が飛び,白熱した議論が交わされて,予定していた時刻をなんと2時間もオーバーするほどでした。参加した生徒の感想と中村先生からの事後コメントを紹介します。
「法律に興味を持っていたことを理由としてこのワークショップに参加したが、やはり歴史的な視点がとても大切だと思った。憲法という最高法規なるものに、昔はちゃんとした平等が保障されていなかったということ、そしてそれが改正されたことという歴史の経緯に、人間のどんな思想や願望が関係していたのかとても興味を持てた。法律を学ぶために法学に進みたいと思っていたが、今回学んだことから逆に歴史から法律をみていきたいともおもうようになった。迷います。とても、考えるのが楽しかった。みんながこういうことを考えるということを捨てずに、大切にしていかなきゃなと思った。他の人たちと共有したい。」(2年生)
「私が皆さんと交流して率直に感じたことが二つあります。一点目は,学生レポーターの報告内容も質問も相当にハイレベルだった,ということです。これには本当に驚きました。・・・二点目は,皆さんにはそれぞれ個性があり,それを受け入れてくれる教育現場に進化しているんだな,ということです。・・・皆さんは,それぞれ自分の良さを活かしながら,自分の人生を楽しく歩んで下さい。将来,皆さんがそれぞれに世界と対話し,社会と対話してくれれば,日々の生活はもっと良くなるはずです。このことは世界史であれ日本史であれ,歴史が私たちに教えてくれていることではないでしょうか。」(中村元哉先生)
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