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東京都立立川高等学校

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2025/05/29 学習活動・探究活動

理数科企画 「実験データの扱い方」講演会

令和7年5月29日(木)理数探究の授業内で理数科二年生を対象に、実験データの扱い方について、講演会を実施しました。講師は、昨年度も「実験計画法」についてご講演いただいた、東京都農林総合研究センター 緑化森林科 主任研究員 新井一司 先生です。

研究を行う過程では、実験で得られたデータを比較し考察する際に、生じた差が誤差なのか、それとも有意な差なのかを検証する必要があります。

今回の講演では、具体的な実験例や値を用いて、「2群比較の検定(t検定)」や「多重比較検定」を実際に体験しながら、統計解析の基本を学ぶことができました。

実験データ

~生徒の感想より(一部)~

せっかくデータが出たのに、あんまり差がないからこのデータに信頼性はないと結論づけてしまったり、やり方が悪かったとシャットアウトしてしまうことが勿体無いと思っていたけど、まだ分析のしようがあると知って嬉しくなった。探究に生かそうと思う。

・自ら手計算をせずとも、データについてまとめて、さらにそこから結論へと導けるようなサイトやアプリがあることを今回初めて知りました。また、今回の講演で自動で計算している中身がどのようなものかについても興味を持ちました。

・ちょうど実験結果をデータ化して比較するプロセスに入っていたところなので、今回のお話と処理サイトの説明がとても役にたった。データのばらつきが多い実験なので有意差のことも知れて良かった。

・実験のデータを処理するのは難しく自分にはわからないと思っていたが、アプリなどを駆使したり、過程を考えることでどのようにデータを処理すればいいかを理解できた。研究が行き詰まりかけていたが、どんどん進めていこうと思った。丁寧な説明をしていただき、とても面白く興味を持つことができた。

・今、ちょうど膨大なデータを整理して比べるという内容を探究活動で行なっているため、今回の講演会の内容がピッタリでよかったです。分析した結果、思った通りのものにならず今までやってきたことが無駄だったのかもしれないと思っていたが、今回の講演を活かして分析しなおそうと思いました。