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2025/04/07 学習活動・探究活動
令和6年度「生物科企画 西表島フィールドワーク」
3月26日(水)~29日(土)の期間で、西表島フィールドワークを実施しました。1、2年生から希望者を募り、18名が参加しました。
6回実施した事前学習会では、西表島の生物に詳しい本校教員からのレクチャーを受けたり、グループに分かれて興味のあるテーマについて調べ、パワーポイントにまとめて発表会を行ったりし実習に備えました。
実習期間中、途中雨に降られることもありましたが、予定していた研修をすべて実施することができました。
その中で出会ったのは西表島まで行ったからこそ観察できた生物ばかりで、充実した4日間となりました。
=研修内容=
〇1日目 海岸植生の観察(まるま海岸)
西表島到着後は、まるま海岸にて海岸性の植物の観察や、砂浜に流れ着いた漂着物について講師から説明を受けました。夕食後の夜間観察では、この時期にしか見られないヤエヤマボタルの乱舞する様子を見ることができ、感動!!
実習期間中は毎日、一日の最後に夜のミーティングを行い、その日に見た植物をすべてあげながら、その特徴を再度確認しました。
〇2日目 マングローブ・亜熱帯多雨林の観察(浦内川)
朝の観察でカンムリワシや、チュウダイズアカアオバトを観察。朝食後の実習では浦内川のマングローブ植物を観察しながら上流まで遊覧船で上り、下船後はカンピレーの滝まで徒歩で移動しながら、亜熱帯多雨林に特徴的なオキナワウラジロガシやギランイヌビワの板根,トウヅルモドキなどつる植物が発達した林内のようす,ヒカゲヘゴやクロヘゴなどの木性シダ,タカワラビやホソバリュウビンタイなどの大型シダを観察することができました。また,ルリミノキの仲間の同定やシダ植物の同定なども実施し、亜熱帯雨林の多様性を学びました。
滝を見ながらの昼食を済ませた後は、カヌーに乗りさらに近くから、オヒルギやメヒルギの観察を行いました。
〇3日目 干潟の動物の観察(干立)、亜熱帯多雨林の観察(イナバ林道)
朝の観察で念願のヤエヤマセマルハコガメを観察することができ、喜ぶ生徒たち。午前中は、ホテル近くの海岸を歩きながら植物の観察や、ヤドカリの同定等を行った後、干潟に移動しました。干潟ではミナミコメツキガニが回転しながら砂の中に潜る様子を観察したり、ヒメシオマネキを観察したりすることができました。午後はイナバ林道にて植生の観察を行いました。
〇4日目
東京へ戻る日。朝の観察では、どうしてもイリオモテヤマネコを見たい生徒たちがイリオモテヤマネコ出現スポットでしばらく待ちましたが、残念ながら観察できず。後ろ髪引かれる思いで宿に向かう途中で、ヤマネコのフン!?を発見しました。何を食べているのか、糞の様子を観察しました。