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2025/03/15 学習活動・探究活動
【SSH企画】錯体の面白さを学ぼう!
3月12日(水)、工学院大学八王子キャンパスにおいて、以下のSSH企画を実施しました。
企画名:錯体の面白さを学ぼう!
講 師:工学院大学 准教授 桑村 直人 先生(錯体化学研究室)
高校化学において、名称や構造が複雑なため、錯イオンや錯塩(錯体)に苦手意識をもつ生徒は多いように思います。
そんな座学では嫌われがちな錯体について、本SSH企画は人工光合成や触媒としての利用等、錯体の魅力を存分に知る機会となりました。
また、エレクトロクロミズムを利用した飛行機の窓の遮光原理についても解説していただき、生徒は興味深そうに視聴していました。
さらに、大学2年生でも理解が難しい安定度定数について、基礎から丁寧に解説していただきました。
本校の生徒が、錯体が安定に存在する溶液濃度を即座に算出する姿を見て、桑村先生は驚いている様子でした。
最後に、桑村先生の研究室を訪問させていただき、合成された色彩豊かな錯体を見せていただきました。
以下、参加した生徒たちからの感想の一部です
- 錯体と聞くと日常生活からかけ離れたイメージを持っていたが、飛行機の窓の遮光の役割を担っていることを知り、意外と身近なことにも化学は関わっていると感じました。
- 錯体や錯イオンはかなり細かい分野だと思っていたが、理論上周期表にある全元素を対象に調査ができると知り、実はとても広い分野で奥が深いのだと驚きました。私は化学ではなく地学系に進もうと思っていますが、有害な気体を無害化する錯体など、関わる部分はたくさんあると思ったので、大学に入ってもこのお話を忘れないようにしたいと思いました。
- 私は、食品系や化粧品系に興味があるので、身近な飲み物や日用品にも使われているとわかり、さらに興味が湧きました。実験室も案内していただき、貴重な経験になりました。本当にありがとうございました!
- 探究で用いる安定度定数についてとてもわかりやすく説明してくれて、安定度定数が探究での即戦力となりそうです。素敵な講義ありがとうございました。
桑村先生、本校生徒のために貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。