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2024/09/08 学習活動・探究活動
探究道場サミットに参加しました
8月2日、3日に京都市立堀川高等学校で行われた探究道場サミットに参加してきました。
8月2日
堀川高校に全国の探究道場連携校が9校集まり、サミットの全体趣旨説明を受けた後、基調講演では同志社大学生命医科学部学部長・研究科長をされている野口範子先生の基調講演を聞きました。
基調講演では探究道場サミット大成功のカギとして、探究(研究)を進めていくのための重要なエッセンスを語られていたように感じました。高校生だけでなくその先の大学生や研究者にもつながる講演でした。
そのあと、午後のフィールドワークに向けての説明を受け、午後全部で5つのコースに分かれてフィールドワークを行いました。
そこでは、最先端の科学技術から、科学技術の歴史、そして、京都の伝統文化や歴史を知る多彩なコースに分かれていて、高校生が「疑問」を探しながら進めていきました。
フィールドワークの後、堀川高校のアトリウム、カフェテリアを使い、交流会が行われました。参加校の生徒同士で意見を交わすことができ、同じ探究を行っていく仲間としての交流ができました。
8月3日
2日目は京都烏丸コンベンションホールでワークショップが行われました。
生徒は他校の生徒と班を組み、フィールドワークの振り返りをした後、探究道場テーマを考え、ポスターにまとめました。
その後、ポスターセッションを行い、今後の探究道場のテーマについて、投票を行いました。
この活動を通して、生徒は発表や質問を通して他校の生徒の考え方に触れ、またプレゼン力に圧倒されながらも自分の力にしようとしている姿が見られました。
探究道場サミットに参加して、生徒たちの探究へのモチベーション、企画力、プレゼン力などを学ぶことができました。
参加生徒の感想(一部抜粋)
- 同じ活動をしている他校の生徒たちと交流して、探究道場の組織運営や活動状況といった実情の部分から探究活動に向かう姿勢のようなところまで直接的・間接的に学びを得られた。次回テーマ設定のためのフィールドワークでは、同じバスに乗って同じものを見聞きした中でも、人によって着目する部分が異なっていて、学校、学年、性別といった分け隔てなく複数人で積極的に意見を出し合って議論することの重要性を感じた。
- 他のメンバーとテーマを考える中で、探究道場で大切なのは学びの内容そのものよりむしろ、学びに対する普遍的なアプローチの手法であることに気付かされました。そしてその気付きを、私は自分でよく考えメンバーと議論する中で得ることが出来ました。そこでその過程こそが探究なのではないか、と分かりました。~中略~そこには ”知る、考える、実験する、振り返る(知る)、改良する(実験する)、振り返る(知る)、改良する(実験する)...” という「探究のサイクル」がどちらにもあります。探究道場が中学生の学びの場となるとともに、このように高校生が探究を再認識する場にもなることが、この探究道場のもっと本質的な側面なのではないかとも考えました。
- 今回の探究道場サミットを通して、いろいろな場所を訪れ、そこでの講話や文献などを通して多くの知識を新たに知ることができたと同時に、今後の探究や勉学の種となる多くの疑問点を見出すことができた。また、他校の人との交流を通して、今までの私たちの活動では思いつかなかった考え、そして今の自分には足りていないリーダーシップ、そして人を納得させることのできるしゃべり方など、探究活動だけではなく今後の学校生活に生かせそうな多くの発見と気づきがあった。今回の活動を踏まえよりよい探究活動、及び学校生活を送っていきたいと思う。
- 自分や普段同じクラスの人とは雰囲気やノリが違う人がたくさんいて、コミュニケーションの練習になるとともに、良い刺激になった。様々な人から様々な着眼点を学ぶことができ、日常生活に疑問を見出す参考になった。
- 1日目は島津製作所ではコロッケのサクサク感を数値化して調べる機械や分銅が正しい質量になっているか検査する様子を見て今まで頼りにしていた様々な基準を疑うことができ、新たな探究のテーマを見つけることができた。2日目は限られた時間の中で話し合い、たくさん意見を出す中で、自分にはない視点からの意見が非常に多く、いろいろな人と意見交換をすることが重要だと感じた。