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2024/07/23 学習活動・探究活動
創造理数科企画 化学実験教室
講 師:東京農工大学 工学部 応用化学科 岡本昭子講師、渡辺敏行教授
7月22日(月)、東京農工大学において本校理数科2年生の希望者に対し、「濃淡電池の起電力測定」実験を実施していただきました。この企画の目的は、大学の実験施設において化学実験を行い、内容について講義を受けることにより、生徒が自分自身の将来について具体的なイメージを膨らませたりする機会を提供するものです。
9時に実験を開始し、塩化物イオンCl-が既知の濃度で含まれるいくつかの試料溶液の電圧を測定して、電圧-濃度の検量線を作製しました。最終的には、起電力の違いを利用して塩分濃度の違うスポーツドリンクの種類を当てるところまで行いました。結構違いがでるものですね。
最後に、実験内容についての講義を受けました。本来は大学3年生が受講する内容を30分程度にまとめてお話ししていただきましたが、生徒にはとても分かりやすかったようです。
実験補助をしてくださった大学院生の皆さんも有難うございました。
生徒感想
- 最後に岡本先生の考え方を伺えたことが特に印象に残っています。実験の準備段階での工程について、その意味を全く考えていなかったので、準備段階でこんな意味合いがあったのではないかと考え、その意見を共有するという姿勢が探究につながる
- 大学で学ぶ化学の内容に触れることができた。化学反応の速度や起こりやすさのような、高校の化学と比べて、より専門的で面白いなと感じた。最後に岡本先生が仰っていた、「化学の答えは一つじゃない」という意味が、実験の細かい部分に疑問を持って考えることで、すこし分かった気がした。
- 内容は難しかったけれど実験をするだけでなく理論を考え、実験での操作の意味を考えるという貴重な体験が出来ました。