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2024/03/23 学習活動・探究活動
天文学者 渡部潤一先生の講演会を開催しました!
3月6日(木)天文学者である渡部潤一氏(国立天文台上席教授、国際天文学連合副会長)をお迎えし、「第二の地球はとてつもない数で存在する―現代天文学が明らかにした最新の宇宙像―」というテーマで、1.2年全員を対象にご講演いただきました。
渡部先生は、NHKスペシャルなどテレビでよくお見掛けする著名な天文学者です。
当日はテスト最終日でしたが、生徒は最先端の大変興味深い内容と先生のわかりやすく、かつ、ユーモアを交えた巧みな話術で皆引き込まれました。1年生が地学でちょうど宇宙分野を扱い、英語で「第二の地球」について学んでいました。2年生も英語でHabitable zoneについて学んだばかりでしたのでタイムリーな企画となりました。また元素の視点からの話は化学に繋がり、多面的に先生の話を理解できたようで、わくわくした、楽しかったと答えた生徒が多くいました。宇宙人から見た地球人について、いまだに戦争をしている人類は遅れていると思われるかもしれないなどの話は、深く考えさせられ、心に刺さるお話でありました。
後半は、創造理数科1・2年生徒とのディスカッションで、天文に興味を持つきっかけや、科学は「わからないから面白い」との言葉が印象に残るお話でした。生徒の質問が途切れませんでしたが、熱心に最後まで答えて下さいました。
~生徒のコメントより抜粋~
- 渡部先生のお話は所々専門的に説明しなければならない所があるにもかかわらず、そこは高校生でも分かるぐらいに一般的な語彙を用いてご説明していただき、とても理解しやすく時折入れられるギャグも面白かったので、楽しく学ぶことができました、ありがとうございました。今回の公演で、宇宙の可能性や星の存在の認識が変わり、自分の中での世界が広がりました。私は数学という学問への興味があり勉強・研究しているのですが、これからは夜空をよく観察しようと思いました。
- 失敗しても気にしないこと、失敗から学ぶことの大切さを知ることが出来ました。先生の注目させるための工夫や、思いやりが至る所にみてとれて、目が離せなくなっていました。授業で習った部分とも重なり、手に取るようにわかる内容でした。地球は特別じゃない、ものすごい確率の中で、それでも数を持って存在しているものの一つであるちっぽけさと壮大さを肌で感じました。本当に面白くてワクワクの止まらない1時間でした。
- 講演はコロナウイルスという小さな話題から始まり、そこから銀河の話へと広がっていき、吸い込まれるようにして聞いていました。講演の終盤には日常の話に戻り、地球上に生きている私たちの問題がちっぽけに感じました。