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東京都立立川高等学校

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2024/01/29 学習活動・探究活動

立高未来塾を開きました!

第9回立高未来塾を令和6年1月20日(土)、本校卒業生の東京大学大気海洋研究所 鈴木 健太郎教授を講師として、「『大気に浮かぶ微粒子と地球の気候』〜未来の地球は? 地球温暖化と大気汚染の複雑なパズルを考える~」をテーマとして講演していただきました。

鈴木教授の「地球は“青い惑星”か?」と言う問いかけから始まり、地球の気候に対する雲の影響やエアロゾル自体の気候影響、鈴木教授の立高での生活の様子や現在に至るまでのお話を聞きました。その後、生徒から質問を受け、講演後は1グループ5人の班に分かれグループ演習・発表を行い、最後に鈴木教授から講評・解説をいただきました。

 

~立高未来塾とは~

 立高未来塾は、各界の一線で活躍する「本物」のリーダーである立高卒業生を講師にお招きして行う課外学習講座です。思考力を磨き、精神力を鍛え、次代を担う若者を育てることを目的として、紫芳会(同窓会)の全面的支援により平成27年度から実施しています。

 

生徒の感想等

・雲は文字通り物理的に、研究状況的にも掴みどころがないものだとわかりました。地球温暖化を解決するために特定の物質を削減しようとする動きがありますが、物質同士が絡み合っているため、また健康なども考えなければならないのでそんな単純な話ではないのだとわかりました。

・雲の高度、広がり、湿り具合、水か氷かによって効果が変わるというのが面白いと思った。低い雲は日傘効果(冷却)があり、高い雲は温室効果(加熱)の効果があることがわかった。ぱっと見単純そうだが、実は将来の気候変動に対して雲はどのようにして働くのかはよくわかっていないというところが興味深いと感じた。また、人工衛星で雲を上から見るという方法は知っていたが、電波を飛ばして雲の内部を見るという方法は知らなかったのでもっと知りたいと感じた。

・この講義で大気に浮かぶ微粒子や、大気汚染が及ぼす気候への影響を学ぶことができたし、考えることができた。そして、鈴木教授がどういう理由で大学に入ったかとか、海外で生活するときの注意点のようなものを聞けることができた。そもそも、立川高校の卒業生の話を聞けること自体が貴重なことだと思ったので、この経験を今後に生かしたいと思った。

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