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2023/05/24 学習活動・探究活動
創造理数科企画 講演会「〜滞りの科学〜 海洋・航空・極低温流れの数理計算科学による探求」
令和5年5月13日(土)放課後、本校にて東京大学先端科学技術研究センター講師 都築怜理先生に「〜滞りの科学〜海洋・航空・極低温流れの数理計算科学による探求」というテーマでご講演いただきました。
問題を単純化して本質を見抜く例として、空港に到着する航空機の駐機スポットを2×2マスで表し、二項確率を使って解いていきました。
流体力学の知見を活かした数理研究、基礎学問系、工学応用系をテーマにお話しいただきました。
休憩をはさんで、ネイチャーの論文を参考にした先生からの課題、渋滞情報を参照することで混雑緩和される場合と渋滞情報を参照しない場合についての考察をグループワークで行いました。
最後に、先生からの「最先端の研究や世界トップクラスの論文も、すべて高校で学習することの延長である、ということを感じとってもらえたと思います。」というお言葉で結ばれました。
【生徒の感想より】
- どんなに難しい問題も、基本的な知識の延長線上にあり、思考を重ねることで解答を導くことができるのだと感じた。また、グループワークを行ったことで自分では気づかなかった考え方を知れ、刺激的だった。
- 高校で学んだことを大きな基盤として研究に励み、高校で学んだことから進路を決定したというお話を聞いて、いかに私が今過ごしている時期が大切かがわかった。
- 空港の渋滞など考える対象が複雑な動きをする場合は単純化するのが解決の緒だと思いました。今回は2×2のマス目で考えていましたが、状況に合わせて適宜変えていく必要があると思いました。
- 単純化というワードがとても心に響いてきたと思う。探究を行う上で、いくらでも複雑で難解なところに手を出せてしまうが、それをもっと簡単な事象に単純化させるということはとても大事だと思った。
- 大学の内容や論文の内容など高度なものであっても、その基礎にあるのは高校での学びであると感じ、日々の学習をより大切にしていきたいと思った。
- 講演の最後の言葉が印象に残りました。私は最近自身の進路について不安に思っておりこのままでいいのかと思ったのですが、最後の努力の大切さを教えてもらって自信がつきました。今後より良い生活を送れるように日々の努力を積み重ねていきたいと思います。
- 流体学は自分のやりたいと思っている化学の研究が気体を使ったものなので、もしかしたら参考にできるかもしれないと思いました。原子や分子に流体の性質があるというのは面白そうな内容だと思いました。
- 言葉では簡単に言えていたことが、数学的に表そうとすると、とても難しくなった。「考える体力をつける」という都築さんの言葉がとても印象的だった。私自身ワークショップの途中も何度か集中力が切れかけたので、考え続ける体力はこれからもつけていきたい。
- 講演会のなかで、「好きなものを見つけるまで努力をする」という言葉が印象に残りました。今、正直私は勉強をさせられているように感じていて、主体的に勉強に取り組むことがあまりできていないので、夢中になれるものを見つけるまで、それを見つけられるのは大学に入ってからかもしれないけど、努力をしていきたいなと思いました。