校章

東京都立昭和高等学校

ニュース

2024/04/19 校長通信

校長通信(校長コラム01)

校長通信(校長コラム01)

 令和6年4月1日付で本校校長として着任しました大泉昌明です。校長通信では、校長としての私の思いや気付きを不定期に発信してまいりますので、ご一読いただければ幸いです。

 

 今年度の始業式に当たり、2学年及び3学年の生徒に対しては、以下のような話をしました。

 皆さんは、本校の教育目標のスローガンである「二兎を追い、二兎を得る」をこれまでに何度も見たり聞いたりしてきたことと思います。では、このスローガンの言い換えである「二兎を追う者のみが二兎を得る」についてはいかがでしょうか。この「二兎を追う者のみが二兎を得る」という発想は、英語で言えば、“Heaven helps those who help themselves.”ということわざが近いと思います。日本語では「天は自ら助くる者を助く」と訳されます。主語と述語の“Heaven helps”だけをとると、「天は助けてくれる」となりますが、大切なのはそのあとに続く“those who help themselves”「自ら助ける者を」の部分です。つまり、自分自身で何とかしようとする自助努力が大切だということを意味しています。決して他人任せで何とかなるということではないのです。

 昭和高校の生徒である皆さんには、自らを助ける力が備わっていると確信しています。もちろん、自助努力をした上で、それでも支援が必要な場合には、先生方はそのサポートを惜しみません。

 

 また、入学式において、校長式辞の中で新入生に対して伝えたメッセージは以下のとおりです。

 学習指導要領では、これからの時代に必要となる資質や能力を踏まえた教科・科目の内容、すなわち「何を学ぶか」が定められています。また、学んだ知識や技能を生かすためには、「どのように学ぶか」という視点も大切であるとされています。

 しかし、さらに重要なことは、学んで身に付けた知識や技能を活用して「何ができるようになるか」ということです。学ぶことがゴールではありません。その先を見据えて、高校生活をどう有意義に過ごすかを思い描いてください。言い換えれば、卒業後の自分の目指す進路の実現を図っていくことこそ、本校教育目標の「自治・自律の精神」を身に付けることであり、さらには、教育目標の標語である「二兎を追い、二兎を得る」の具現化につながります。これから始まる皆さんの高校生活において、存分に力を発揮し、活躍されることを期待します。

 

 令和6年度が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。