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9月1日(月)から二学期が始まり、始業式を実施いたしました。
令和7年度2学期 始業式 校長挨拶
皆さんおはようございます。校長の高橋 聡です。さて、充実した夏休みを過ごせましたか。部活動の合宿、練習試合、新人戦や夏季大会、発表会等を目標に練習に打ち込んだ運動部・文化部の部員の皆さんお疲れ様でした。夏の練習の成果は、これから涼しくなった頃に必ず目に見えてくるはずですので、その成果を楽しみにしています。夏休み期間中に剣道部が第39回山内旗倉澤杯(やまのうちきくらさわはい)争奪高校剣道大会男子の部 ベスト16、卓球部が第42回東京都国公立高等学校卓球大会 男子団体 第5位、第50回第六学区高校卓球対抗戦 第三部優勝(賞状有)、美術部が第49回全国高等学校総合文化祭で香川大会に7月26日(土)~27日(日)に参加、バドミントン部が全国高等学校総合体育大会東京都予選大会(団体・東東京)男女とも東東京ベスト36、和太鼓部が、第15回関東地区高等学校和太鼓選手権で金賞受賞、日本太鼓ジュニアコンクール東京大会で2年連続最優秀賞受賞し、3月22日に行われる全国大会出場決定という成果を収めました。他の部活動も含めて健闘をたたえ、拍手をお願いします。夏季講習に参加した3年生の皆さん、いよいよこれから受験に向けて本格的な取組がスタートします。計画通りに勉強が進んだ人はこの調子で、進まなかった人はこれから、取り戻しましょう。現役生は、受検直前まで成績が急上昇するチャンスがあります。まだ、慌てないで大丈夫です。もう一度計画を再検討してみてください。学習の成果が表れるまで3か月かかると言われています。皆さんの成果が3か月後に現れるのを楽しみにしています。
2学期が始まるにあたって、皆さんに2点お話します。
まず、防災についてです。今日9月1日(月)は防災の日で、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災に関東地方が見舞われた日です。マグニチュード7.9、死者・行方不明者は推定10万5,000人で、明治以降の日本の地震被害としては最大規模です。東日本大震災はM9.0で、阪神淡路大震災は、7.3でした。「防災の日」を含む1週間を防災週間として、防災活動訓練などが実施されます。「自助・共助・公助」という言葉を聞いたことがあると思います。住民が自らの命を自ら守る意識をもって行動する「自助」、地域住民や企業等が連携してお互い助け合う「共助」、行政、防災関係諸機関が連携し防災活動、復旧活動を行う「公助」を覚えておいてください。皆さん高校生は、自助と共助が求められます。自分の身を守り、加えて地域の皆さんのためにできることを進んで行うことを期待しています。さらに、これを契機に実際に被災した場合、どのように自宅に帰るか、家族とどのように連絡を取るか、帰り道で危険な場所はないかについて、確認をしてください。今日は、水害を想定した訓練と講話が予定されています。「練習は本番のつもりで」しっかりと訓練に参加してください。
次に、今日は、出川イングリッシュについてお話ししようと思います。それは日本テレビ系列で日曜日夜9時から放送されている『世界の果てまでイッテQ!』の企画である「出川哲朗はじめてのおつかい」の中でお笑いタレントの出川哲朗さんが話す、日本語と英語を織り交ぜた片言英語のことです。「出川哲朗はじめてのおつかい」というコーナーは、「タイムズスクエアでI ♥ NYと書かれたTシャツを買え」、「国連に行ってお土産を買え」、「自由の女神に行け」などのミッションを、出川哲朗が現地の人と英語でコミュニケーションをとってクリアしていくという企画です。出川さんんは、これまでミッション数が16回で、全てのミッションをクリアしています。体当たりでチャレンジするところが見ていて気持ち良いとも言われ、出川さんが身振り手振りを交えながら慣れない英語を繰り出す姿が視聴者の笑いを誘います。出川イングリッシュには「ガーガーバード」(アヒル)、「フリーウーマン」(自由の女神)、「ポッポオクロック」(蒸気時計)など数多くの謎の言葉があります。本来の目標・目的を明確に与えられ、英語の正確さや発音という手段にとらわれることなく道行く人に話しかけ、完璧な英語ではなくとも何とか知っている英語を駆使して話しているという姿勢は相手に伝わり、理解しようと努めてくれ、身振り手振りを加えながら、最終的には目標を達成していきます。
出川さんの行動には、コミュニケーションをとる上で、我々も活用できる方略が用いられています。①例を挙げている、②似たものに置き換えている、③考えすぎず、とにかく口にする、④「伝えたい」という姿勢、⑤間違いを恐れず口にする、⑥知っている単語で伝えようとする、⑦相手に聞き返して確認する、⑧明るく笑顔で話しかける、⑨相手の目を見ながら話す、などです。
『知らない語を知っている語で置き換えて表現することは「方略的能力」と呼ばれるコミュニケーションの重要な要素です』し、『必要な表現を対話によって相手から引き出す術は「意味的交渉」という言語習得上重要な働きです』、『覚えた語を何度もつぶやく行為は「内語反復」と呼ばれ長期記憶にとどめる効果があります』、彼のコミュニケーション能力の特徴には学術的にも裏付けがあり、赤ちゃんが言語を習得するときと共通点があるといわれています。その点において、出川さんは高いコミュニケーション能力を有していることがわかります。我々は彼のような高いコミュニケーション能力はありませんが、学ぶべき点は多くあると思います。皆さんも英語力を高めることも大切ですが、コミュニケーション能力を高めて下さい。そして、本校でも、令和7年度都立高校生等の海外派遣研修におけるジェネラルプログラム・ダイバーシティコースの指定を受け、今月本校から4名の生徒が東京都代表としてインドネシアに派遣されます。夏休みには、東京グローバルゲートウェイTGGの宿泊体験プログラムにも本校の生徒が参加しました。英語実用検定も全員が無償で受験できるようになりました。「海外学校間交流推進校」として、今後、海外からの短期留学生との交流事業、海外語学研修等を計画していきます。皆さんには、より正確な英語を身に着け、変化に富んだ国際化が進む社会において活躍することができるグローバルなリーダーとして、日本と世界の懸け橋となってほしいと願っています。
最後に皆さんにお願いがあります。本校の生徒は本校では、たくさんの生徒が自転車通学をしています。皆さんの命を守るため、今後ヘルメットの着用に関して推進をお願いしていきますので、協力をお願いします。
2学期も学校生活で、何か困ったことや不安なことがあれば、遠慮なく先生方に相談してください。校長室の扉はできる限り開放していますので、気軽に校長室に進路や英語の学習法の相談に来てください。今日から2学期のスタートです。篠高祭もすぐ始まりますし、2年生の修学旅行も計画されています。皆さんが2学期、充実した学校生活が送ることができるよう応援します。私からの挨拶は以上です。
その後、表彰式を行いました。夏休み期間中は多くの部活動で大会が行われ、
多くの生徒たちが日ごろの努力を発揮し、輝かしい成績を収めました。
全校生徒からは惜しみない拍手が送られました。
改めて、別の記事でご紹介しようと思います!
表彰式の後は、防災講話を行いました。
江戸川区役所の方をお招きし、水害についてのお話を聞きました。
7月末にカムチャツカ半島での地震があり、校内にもアラートが響き渡りました。
「いつ何が起きるか分からない」がいつ起きても大丈夫なように、
生徒たちは真剣に話を聞いていました。