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東京都立篠崎高等学校

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2022/11/25 お知らせ

篠崎高校は創立46周年を迎える

 令和4年11月6日(日)は、本校の開校記念日でした。本校は創立46周年を迎えました。

 江戸時代、江戸川区は新田開発によって豊かな水田地帯が広がり、野菜・草花の近郊農業で江戸と結びついていました。また、江戸と関東東部の各地を結ぶ交通の要衝でもあり、佐倉・行徳への街道が設けられており、江戸川・中川は内陸輸送の重要な水路でありました。

 本校の所在する江戸川区篠崎地区は、江戸川の西岸に位置し、江戸川の堤の桜並木、対岸の行徳とを結ぶ「三太の渡し」で知られていました。大正時代に入り、度重なる洪水を防ぐための江戸川改修工事が始められ、1919(大正8)年に江戸川放水路が完成し、1943(昭和18)年に本校側の旧江戸川に当時東洋一の規模と言われた江戸川水門と閘門が設けられました。

 1973(昭和48)年3月、江戸川べりののどかな田園情緒を残す現在の本校の地に、大型倉庫を建築する計画が明らかになりました。当時の地域住民の方々は、高校の誘致を強く望んでいたため、倉庫建設の反対とともに高校の建設を要求する運動を広範囲に展開しました。そして、1976(昭和51)年、篠崎高校の新設が正式に決定され、同年7月建設工事が着手され、1977(昭和52)年、江戸川公会堂において第1回入学式が挙行されました。

 

地域の期待を担って発足した本校について、当時の江戸川区教育長は、「江戸川区東部の唯一の高校」であると位置づけ、「先人が孜々として築いた篠崎の古い歴史と文化を篠崎高校の伝統に加えられないだろうか。同時に由緒あるこの地に、篠崎高校の新しい文化とかおりと息吹をいつまでも惜しみなく与えてくれないだろうか。この地に住む多くの人々は、そんな篠崎高校であってほしいと願い期待しています」と述べています。

 

 また、「篠崎地区に高校を誘致する協議会」の事務局長は、「高校の誘致と完成を願って4年。遂に陽の目をみたのが、わたくしたちの篠崎高校なのです」「幾千の人々の願いが息づまる日々を超えてついに完成することのできた『宝』なのです」と述べています。

創立当初から地域に愛される本校は、令和3年度から東京都教育委員会から「地域探究推進校」として指定(都立高校約200校のうち6校が指定)され、今もなお地域社会に貢献できる人材を育成しながら地域に愛される学校を目指しています。

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