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東京都立荻窪高等学校 定時制

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Q&A

学習活動について

不登校で、教室で授業を受けなくとも卒業できますか?

 卒業することはできません。

 登校に慣れるために開放される別室での学習で、一部の単位を修得する方法はあります。しかし、卒業要件の74単位のうち、上限36単位となっているため、教室で授業を受けることは必要になります。

 

4年での卒業が原則となっていますが、3年で卒業できますか?

 3年で卒業することができないことはありませんが、ハードルは高いです。 

 令和4年度入学生よりあえて4年間かけてじっくりと勉強してほしいという学校にシフトチェンジしています。本校の授業だけで3年で卒業することはできず、ボランティアや検定などの外部単位を取る必要があります。

 学校の授業を受けることだけで3年で卒業したい場合は、全日制高校または、校舎が広くて学習環境が整っている3修制を採っている定時制の学校を受検することも視野に入れてほしいと思います(夜間定時制でも3年で卒業できるところも多いです)。
 1週間(平日5日×4時間)=20コマ(単位)うち1単位はLHR、19単位×3年=57単位+1年次人間と社会の計58単位、卒業までに必要な単位数は74単位ですので、卒業残りの74-58=16単位分を3年次終了までに修得する必要があります。平均して、1年で約6単位分の学校外での学修活動で単位修得を認めてもらう必要が生じてしまいます。
 学校外での学修活動は、例えば漢字検定や実用英語検定などの資格試験の合格やボランティア活動があります。複数の資格検定で3級から単位認定をおこなっていますので、例えば、1年次で3級、2年次で準2級、3年次で3級、と合格する複数の資格検定が3年での卒業には必要になります。また、ボランティア活動は活動内容と活動時間から総合的に判断し、45分×39週で1単位を基準として、単位認定をおこないます。
 授業以外の学修活動を自ら学校外で学ぶというのは、かなりハードルが高くなってしまいます。本校は、教室数が少なく、他部で選択科目を開講するキャパシティーがないために、やむを得ず、4修制へシフトチェンジしていった学校です。本校には不登校経験や様々な課題を持つ生徒も多く在籍しています、じっくり4年間かけて学習をしたり支援をしたりしながら社会へ出てほしいと思っています。

 

留年はありますか?

 4年次まで留年がありません。

 学年制の学校の場合、各学年で一定数の単位が未修得となった時点で留年または転学または退学となりますが、本校は単位制であるため、4年次までは進級することができます。また、最大で6年間在学することができますので、ゆっくり卒業を目指すことも可能です。

 

水泳の授業や水泳大会はありますか?

 水泳の授業や水泳大会はありません。

 本校には施設の都合上、プールがありません。そのため、水泳に関する授業や学校行事がありませんので、水泳が苦手な生徒にとってはメリットと言えるかもしれません。

 

合唱コンクールはありますか?

 本校の学校行事には合唱コンクールがありません。さらに、芸術科目の選択において美術か書道を選択すれば、歌が苦手な生徒にとってはメリットと言えるかもしれません。

 

マラソン大会はありますか?

 本校の学校行事には、長距離を走るマラソン大会がありません。通常の体育の授業はありますが、マラソンが苦手な生徒にとってはメリットと言えるかもしれません。

 

海外修学旅行はありますか?

 本校の修学旅行先は入学年度によってことなりますが、原則、国内です。

 そのため、外国語に悩まされることや、パスポートの取得の手間や、高額な費用負担の心配がありません。

入試について

推薦入試はありますか?分割前期・後期の募集人数は何人ですか?

 推薦入試は実施していません。
 入試は、分割前期募集と分割後期募集があります。分割前期募集は、全日制の第一次募集と同じ日程です。昨年度(令和4年度)の募集人数は、分割前期で192名(Ⅰ部72名、Ⅱ部72名、Ⅲ部48名)、分割後期で48名(Ⅰ部18名、Ⅱ部18名、Ⅲ部12名)でした。今年度の募集人数は10月末ごろ東京都教育委員会よりプレス発表されます。分割前期で定員割れした場合、余った人数が分割後期の募集人数に加算されます。分割前期で応募者が多くとも、必ず分割後期募集は行います。

 

願書は、どうすればいいのですか?

 分割後期募集に出願する場合は、12月より配布する本校独自の願書を受け取りに来てください。
 分割前期募集はインターネットでの願書受付を予定していますので、本校に来校する必要はありません。分割後期募集で使用する願書(生徒募集要項)は、12月中旬以降に配布予定です。
 出願の際は、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ部を第一希望から第三希望まで記入できます。希望しない部がある場合(たとえば、Ⅰ部は朝弱いので絶対にイヤなど)第一だけ、あるいは第二希望まで、という書き方もできます。

 

受検の科目数は何科目ですか?

 国語・数学・英語の共通問題と面接を予定しています。
 今年度の検査内容は、10月以降のプレス発表後に正式に発表されます。

 

中学校での成績があまり良くないのですが、受検できますか?

 都内在住・もしくは就労先が都内と決まっていれば受検可能です。
 学力検査の点数と調査書点の合計点(満点は1000点、例年、前期は割合7:3、後期は6:4)と集団面接(例年300点)の合計1300点満点で合否が決まります。加えて、分割前期募集では、英語のスピーキングテストの20点分も加算される予定です。10月以降のプレス発表後に正式に発表されます。

 

中学校にほとんど行っておらず、調査書点がありません。/(斜線)なのですが、受検できますか?

 /(斜線)の場合でも受検することはできます。
 当日の学力検査等の結果をふまえ、受検生の不利にならないように、調査書点を取り扱います。ただし、高校に入ってからも不登校が続いてしまった場合、単位の修得ができなくなります。学校としては、環境が変わったところで、しっかりと登校して1日4時間の授業を受けて一定の成績をとって単位を修得してほしいと願っています。

 

チャレンジスクールと荻窪高校(定時制・単位制・三部制・普通科)との違いは何ですか?

 入試の方法が大きく異なります。
 チャレンジスクールは、志願申告書と小論文と面接だけで、合否が決まります、調査書の提出はありません。本校は調査書・学力検査・面接で合否が決まります。
 チャレンジスクールは、中学校で不登校の経験がある生徒を中心に募集しています。本校はそうした生徒を中心に募集している学校ではありません。
 チャレンジスクールは、複数の担任がいる学校がほとんどです。本校は、クラス定員が最大30名で担任は、1名です。定時制とは、30人定員(全日制は40名が一般)、単位制とは、卒業までに74単位を履修、修得すること、三部制とは、午前・午後・夜間のいずれかの時間帯で、それぞれ4時間の授業を受けることが基本です。

 

部の変更はできますか?

 就労先(アルバイトは除く)の勤務時間の変更や家庭の複雑な事情によって学校長がどうしてもやむを得ないと判断した場合を除いて、部の変更は認められていません。

生活指導について

標準服とは何ですか?

 制服ではありません。ただし、18歳で成人という社会の変化に対応し、T(Time:時間)P(Place:場所)O(Occasion::場合)に応じた身だしなみを身に付けてほしいという考え方を尊重して、式典や外部講師などを招く時は、きちんとした服装、フォーマルな恰好をしましょうというコンセプトで指導しています。一方で、毎日異なる服装を用意しなければ…と困ってしまうことも考えられるため学校で標準服を用意しています。

 そのため、本校に制服はありません。こちらをご覧ください。

 

部活動は何時から何時に行っていますか?

 原則、平日は16:05~17:05の時間帯で、Ⅱ部とⅢ部の授業の合間に行っています。

 

Ⅰ部の生徒は、部活動に参加できないのですか?あるいは、参加する場合、どうすればよいですか?

 本校は、敷地も狭く、同じ教室を3回ローテーションで使っている現状があります。したがって、Ⅰ部の生徒が部活動をするためには、いったん下校して再登校するか、「荻高スペース」(食堂の開放スペース)や図書館や自習室で活動時間まで静かに過ごすことは許されています。近くにある「ゆう杉並」:中高生のための児童館のような施設で過ごしている生徒もいます。

 

バイク通学者はいますか?

 バイク通学者はいません。

 本校はバイク通学を許可していませんので、バイクの爆音に悩まされるようなことはありません。

 

机の中に物を置いておけますか?

 本校では机の中に私物を置いておくことはできません。

 三部制の学校のため、同じ教室を他部の生徒も使います。そのため、自分の荷物の管理として常に個人ロッカーにしまう必要がありますが、机の中に置いておいたものが荒らされるという心配もありません。

 

生徒昇降口に立ち番の先生や風紀委員の生徒はいますか?

 登校時に大声で立ちはだかる「門番」はいません。おだやかな気持ちで教室まで登校してください。

進路指導について

進路の実績はどうなっていますか?

 年度によっても若干割合が異なりますが、進学(主に指定校推薦、専門学校)が約60%、就職が15%、その他が25%程度です。入学してから4年間で卒業するといっても、意外とあっという間に時間が過ぎていってしまうケースが多いようです。自分で目標をもって学んでいくことがとても大切です。

学校の費用について

入学時、いくら用意しておけばよいですか?

 概算ですが入学時に必要な金額(3月から4月にかかる金額)は約16万円程度。
※「入学金」「授業料」「タブレット端末」については、世帯収入によっては、申請により減免となる制度があります。

 

入学時に必要な金額

入学金は 2,100円(令和6年度)
学校積立金 52,000円  学校行事や修学旅行に行くための積立金
学校指定の体操着一式 約16,000円
教科書購入費 金額は使用する教科書による(平均13,000円程度)
標準服を購入する場合 約54,000円
Ⅲ部の生徒で給食を希望する場合、給食費は1食約430円(令和6年度より無償化。自己負担なく喫食できます。)

 

入学後に必要になる金額

授業料は1単位1,740円 20単位選択した場合34,800円
タブレット端末の購入費用の内、自己負担分=約30,000円
学校積立金 40,000円