校章

東京都立農業高等学校

ケヤキ並木 第146号(令和6年度9月号)

2024/09/19

2024/9/24 修正

ケヤキ並木題字

 

『5つの学科を比べてみよう』特長的な授業に注目!

学科比較

 

農業高校には5つの学科がありますが、都市園芸科・緑地計画科・食品科学科の3学科は「農業科」に、服飾科・食物科の2学科は「家庭科」にそれぞれ属しています。
入試では「農業科」「家庭科」のいずれかを選んで出願します。そのため、例えば「農業科」の食品科学科と「家庭科」の食物科には同時に出願できません。

今回の「ケヤキ並木」では学科ごとの特長的な授業に注目して、5つの学科の違いをできるだけわかりやすくお伝えします。

各学科の時間割は令和6年度のもので、左から1年・2年・3年です。

 

machi_line2

 

◎農業科

農業科はいずれの学科も「農業と環境」「農業と情報」を履修します。履修する学年は学科によって異なります。
「農業と環境」では野菜等の栽培や農業に欠かせない環境の変化についてなどを学びます。
「農業と情報」は「情報Ⅰ」の代替科目と位置付けられていて、情報の活用方法や処理方法などについて学習します。

 

▶都市園芸科

特長的な授業は「野菜」「果樹」「草花」「植物バイオテクノロジー」です。
2年生になると、1クラスを半分に分けて、少人数で実習を通して学びます。
「野菜」「果樹」「草花」は校内の畑や温室で作物を実際に育てます。3年生になるとその3科目にフラワーデザインを加えた4科目から1科目を専攻して学びます。
「植物バイオテクノロジー」は植物組織の無菌培養などを学習します。品種改良等に欠かせない知識や技術です。

都市園芸科

(左)1年生 (中央)2年生 (右)3年生

 

▶緑地計画科

特長的な授業は「造園計画」「造園植栽」「測量基礎」などです。
1年生のうちから造園や環境の基礎を学んでいきます。
在学中に多くの資格取得ができ、造園・製図・環境など専門的な勉強ができる学科です。
3年の「総合実習」では図面作成からクラス全員で取り組み、卒業庭園の完成を目指します。

緑地計画科

(左)1年生 (中央)2年生 (右)3年生

 

▶食品科学科

特長的な授業は「食品製造」「食品化学」「食品微生物」などです。
1年生のうちから「総合実習」の授業も利用して1クラスを3班に分け、2~4週間で1周するように実習を行っています。
実習の種類は、クッキー等をつくる『粉加工』、ジャム等をつくる『園芸加工』、成分分析等の『実験』などです。
3年生になると「食品製造」「食品流通」「応用微生物」から1種を専攻して学びます。

食品科学科

(左)1年生 (中央)2年生 (右)3年生

 

machi_line2

 

◎家庭科

家庭科はいずれの学科も「生活産業基礎」「生活産業情報」を履修します。履修する学年は学科によって異なります。
「生活産業基礎」では生活と産業の関わり等について学びますが、内容は学科にあった内容になっています。
「生活産業情報」は「情報Ⅰ」の代替科目と位置付けられていて、情報の活用方法や処理方法などについて学習します。
普通科の学校で行っている「家庭基礎」も履修します。

 

▶服飾科

特長的な授業は「ファッション造形」「ファッションデザイン」などです。
1年生から3年生まで「ファッション」を冠する科目を18単位履修します。毎年週6時間授業があるということです。
2年生と3年生では文化祭でファッションショーを行うほか、3年生は校外でもファッションショーに参加しています。
専門講師の指導による デザイン画・ピンワーク・立体裁断など の実習もあります。

服飾科

(左)1年生 (中央)2年生 (右)3年生

 

▶食物科

食物科は調理師養成課程で、特長的な授業はなんといっても「調理」です。
「調理実習」は普通科の学校と比べると約70倍の時間数の授業があります。
調理の技術を身に付けるほか、100人分の食事を作る集団給食実習なども行います。
専門の調理師の指導により 日本料理、西洋料理、中国料理 の実習も行います。
調理師免許の取得のために必要な調理実習の時間が定められているため、履修する専門科目が多くなっています。

食物科

(左)1年生 (中央)2年生 (右)3年生