卒業生紹介
食品科学科 2019年度卒業
小財 笑可
都立高校実習助手
私は現在、都立高校の農業科の実習助手として働いています。仕事内容として、授業の準備や片付け・教材として扱う草花の管理・そして授業のサポートを行っています。
私が在学していた食品科学科では、加工品の製造や食品成分の実験・茶畑の管理等さまざまな実習を行いました。どの実習も良い経験になりましたが、茶畑の管理・お茶の製造はとても貴重な経験になったと思います。農高には広大な茶畑・製茶工場があり、茶摘みも行うことができます。高校生でこのような経験ができるのは農高の大きな特色だと思います。
このように、農高に入学しなければ身に付けられなかった知識や技術を、最大限生かしたいと思ったことが、実習助手を目指したきっかけの一つでもありました。三年間の実習を通して、自分自身が将来やりたいことを見つけ、新しい世界を広げることができ、農高に入学して良かったなと思っています。
ぜひ、農高でしか学べないことを身に付け、充実した高校生活を送って欲しいなと思います。
都市園芸科 2019年度卒業
久保田 陽生
山形大学
私は今、山形大学農学部で林業や農業土木(農業のための土木)に関する内容を勉強しています。特に農林業と社会、経済との関わりに関する内容が面白いです。また、課外活動では、子ども食堂の運営などを通して格差問題に取り組んでいます。普段支援学級に通っていて人との交流の少ない子が食堂で楽しそうにしている様子を見ると、こちらも明るい気持ちになります。
高校時代には、実習や神代農場部、トレッキング部のクラブ活動を通して農業や自然と関わることの楽しさと大変さを学ぶことができました。ただ話に聞くのと実際にやってみるのとでは全く違います。その経験のおかげで本当に現場で働く人たちのことを考えながら勉強できるようになったため、大学での活動にも張り合いが出ますし、大学入試の際も高校時代の活動を通して抱いた農林業への問題意識を評価してもらえたように感じます。どのような進路に進むにせよ、社会の根本を支える農業について実体験を通して学ぶことは力になると思います。
食物科 2017年度卒業
荒木 真鈴
帝国ホテル 調理
中学生の皆さんこんにちは。
今皆さんは進路選択という大きな決断を迫られ、悩んでいるころだと思います。
私の話が少しでも進路選択の助けになればと思います。
私は農高を選んだ時、はっきりと将来は決めておらず、食に関する仕事に就けたらいいな、くらいで進学を決めました。農業高校では普通科目のほかに免許取得の為の専科、実習や一大イベントの文化祭などなど、覚えることが沢山あり、大変だけどとてもやりがいがあります。普通科にはない知識や経験が得ることがとても新鮮で楽しかったのを覚えています。
3年間通して私は調理の仕事をしたいと思い就職を選び、今はホテルの中のレストランで働いています。高卒でやっていけるか不安でしたがこんな私でも今年で4年目になります。私は勉強したことを生かせる仕事に就きましたが、もちろん進学する同級生もいました。普通の大学に進みたい、違う専門分野を学びたくなったらどうしようと悩むかもしれませんが、決して無駄な時間にはならないと思います。少しでも気になっているのであれば説明会、体験授業等に参加し、農高を知ってもらえればいいなと思います。機会があれば在学生に調理ノートや専科のノートを見せてもらうと面白いかもしれません。